2021年1月3日
【比較】JALとANAのマイルはどちらがお得?貯めるならどっちがおすすめ?
クレジットカードでマイルを貯めようと考えたとき、JALマイルとANAマイルのどちらを選ぶべきか迷っている方は多いのではないでしょうか?
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この記事のポイント
- JALマイルとANAマイルの違いがわかる
- JALマイルとANAマイルどちらがあなたに合うかがわかる
- JALマイルを貯めたい方におすすめのカードがわかる
- ANAマイルを貯めたい方におすすめのカードがわかる
目次
JALマイルとANAマイルどっちがいいかは利用方法により異なる
JALマイルとANAマイルには、それぞれ異なるメリット・デメリットがあります。そのため、どちらが良いかはあなたの貯め方・使い方によって異なると言えます。
各マイルの特徴を把握して、適している種類を知ることが大切です。はじめにJALマイルとANAマイルの差を確かめていきましょう。
JALマイルとANAマイルの比較ポイント一覧
ここでは、JALマイルとANAマイルの比較を細かく確認していく前に比較項目を一覧でまとめました。
比較ポイント | 詳細 | JALマイル | ANAマイル |
---|---|---|---|
マイルの使いやすさ | 提携航空会社の数 | 20 | 38 |
特典航空券 | 片道で交換可能 東南アジアやオーストラリアの必要マイル数が少ない | 往復のみ交換可能 時期によって必要マイル数が異なる | |
利用可能単位 | ある程度まとまったマイルが必要 | 1マイル単位で利用可能 | |
航空券以外の交換先 | Suica Pontaポイント dポイント ビックポイント WAON Amazonギフト券など | Suica(ANA VISA Suicaカード限定) 楽天Edy 楽天ポイント Tポイント nanacoポイント iTunesギフトコード スターバックスカードなど | |
マイルの貯めやすさ | 有効期限 | 3年 | 3年(SKYコインへの交換で+1年/ポイントからの移行で実質延長) |
ボーナスマイル | 搭乗が必要 | 搭乗は不要 | |
搭乗以外で貯まる特約店 | イオン ファミリーマート ENEOSなど | 高島屋 セブンイレブン マツモトキヨシなど |
マイルの使いやすさ
貯めたマイルを使いやすいかどうかは非常に大切な点です。マイルを獲得しやすいとしても、効率的な使い道がなかったり使いにくかったりしては価値が薄れてしまいます。
提携航空会社の数
提携航空会社の数は使いやすさに影響を及ぼす項目です。提携航空会社の間ではマイレージプログラムの提携も行われているため、提携会社が多いほどマイルを使える場面が増えることになります。
JALが提携している主な航空会社の数が20社であるのに対して、ANAは38社と提携しています。提携先の数のみで判断するとANAの方が有利です。
しかし航空会社によって強みのある都市が異なるため、旅行先の傾向によってはJALの方が便利に感じることもあるでしょう。
特典航空券
特典航空券との交換は、マイルの使い道としてメジャーなものです。マイルを消費して航空券を入手する点は同じですが、条件や取りやすさなどには違いがあります。
JAL・ANAの特典航空券の差を細かく確認していきましょう。
交換条件
JALマイルとANAマイルでは交換条件が異なります。主な条件の違いは以下の2点になります。
交換条件の主な違い
- 片道で交換可能か往復での交換のみ可能か
- 交換ポイント数の違い
JALマイルは片道のみでも交換が可能ですが、ANAマイルは往復でのみ交換できます。最低限必要となるマイル数が少なく済むため、JALマイルの方が交換しやすい仕組みです。
そのため、大量のマイルを貯められるかどうか不明な場合は、交換しやすいのはJALマイルとなるでしょう。
また特典航空券を交換するために必要なマイル数にも差があります。例えば、東南アジアやオーストラリアなど一部の地域に関しては、JALマイルの方が交換マイル数が少ない設定です。
行先によっては無視できないレート差が生まれることも珍しくありません。比較する際は、交換予定の航空券を具体的にイメージして比べてみてください。
取りやすさ
JAL・ANAの特典航空券は予約開始日が大きく異なります。以下表に国内線と国際線の予約開始日についてまとめたので参考にしてください。
航空券 | JAL | ANA |
---|---|---|
国内線 | 年2回(1月下旬・8月下旬) | 330日前 |
国際線 | 360日前 | 355日前 |
上表からわかるように、国内線の予約開始日はタイミングによって大きな差が生まれることもあります。しかし国内線は両社とも比較的交換しやすく、直前の時期でも交換できる場合が多い状況です。
そのため予約開始日の違いをそれほど気にする必要はないと言えるでしょう。
一方で国際線の予約開始日はほとんど同じですが、ANAの方がJALよりも競争率が高く交換のチャンスが限られている傾向があります。またANAの場合、繁忙期は閑散期と比べて必要マイル数が増えるため消費マイルの面でも取りにくいと言えます。
そのため繁忙期にマイルを使いたいなら、JALの方が有利です。一方ANAは日程・時間変更が可能なため、柔軟性に優れるメリットがあります。
利用可能単位
JALマイルとANAマイルでは、利用可能である単位も異なります。
ANAマイルは1マイル単位でSKYコインと交換できます。SKYコインは航空券の購入やパッケージツアー代金の支払いに10コイン単位で使用できる電子クーポンです。
このコインのおかげで、特典航空券にマイル数が届かない場合や端数が出た場合でも無駄なく利用できます。
一方で、JALマイルにはSKYコインのような仕組みはないため、ある程度まとまった量がないと利用できません。貯めるスピードが鈍いと有効期限を迎えて無駄にしてしまう可能性もあるため、注意しましょう。
また、他社ポイントへの交換やチャリティーへの寄付なども最低限必要なマイル数が設定されています。
航空券以外の交換先
貯めたマイルは航空券以外と交換することも可能です。
JALマイルの交換先としては、以下のような例が挙げられます。
JALマイルの交換先例
- Suica
- Pontaポイント
- dポイント
- ビックポイント
- WAON
- Amazonギフト券
一方ANAの交換先の例は以下のとおりです。
ANAマイルの交換先例
- Suica(ANA VISA Suicaカード限定)
- 楽天Edy
- 楽天ポイント
- Tポイント
- nanacoポイント
- iTunesギフトコード
- スターバックスカード
それぞれ選択肢が大きく異なるため、よく利用するポイントと交換できるかが重要になります。ただ両方に全国で利用できるポイントが含まれているため、どちらを選んでも交換先に困ることはないはずです。
マイルの貯めやすさ
マイルの使いやすさと同様に、貯めやすさもチェックが欠かせない項目です。同じ利用方法でもマイルの種類によって貯めやすさは異なります。
そのため、あなたにとって貯めやすい状況が整っているかが肝心です。
有効期限
獲得したマイルの有効期限は、どちらも獲得から3年間となります。ただし前述したように、ANAマイルはSKYコインに交換可能です。
SKYコインの有効期限は1年間であるため、最大4年間まで期限を延長できます。特典航空券との交換と比べた場合1マイルあたりの価値は下がりますが、マイルをゆっくり貯める場合には役立つ仕組みでしょう。
またANAカードなどのクレジットカードは、獲得したポイントをANAマイルへ移行する形式です。そのため、実質ポイントの有効期限と同じ分延長できます。
例えばANA JCB一般カードで貯まるOkiDokiポイントの有効期限は2年間なので、実質最大5年間まで保有することが可能です。
ボーナスマイル
JALカードやANAカードにはボーナスマイルがもらえるシステムがあり、内容や獲得条件が異なります。
例として、JAL普通カードのボーナスマイルは以下の通りです。
JAL普通カードのボーナスマイル
- 入会後初めて搭乗した際に1,000マイル
- 毎年初回搭乗時に1,000マイル(上記ボーナスの獲得後)
- フライトマイルの10%ボーナス
一方で、ANA一般カードのボーナスマイルは以下の通りです。
ANA一般カードのボーナスマイル
- 入会時に1,000マイル
- 毎年カード更新時に1,000マイル
- フライトマイルの10%ボーナス
一見同じように見えますが、JALカードは受け取るために搭乗が必要です。飛行機に乗らない年もある方の場合、ANAカードの方がボーナスを獲得しやすいでしょう。
搭乗以外で貯まる特約店
JALカード・ANAカードには、それぞれ支払いをすることでマイルが貯まりやすい特約店が存在します。
JALマイルが通常の2倍貯める特約店の例は、以下のとおりです。
JALマイルの特約店例
- イオン
- ファミリーマート
- マツモトキヨシ
- ENEOS
- トヨタレンタカー
ANAカードには、クレジットカードのポイントとは別にマイルが貯まる特約店があります。特約店の例は以下のとおりです。
ANAマイルの特約店例
- 高島屋
- セブンイレブン
- マツモトキヨシ
- 出光興産
- ニッポンレンタカー
上記のように特約店のラインナップがそれぞれ異なるため、よく利用する店舗がどれくらい含まれているかによって貯めやすさは大きく変動します。
中には、マツモトキヨシのように両者で特約店に指定されている店舗もあるため、よく見比べることが重要です。
JALマイルとANAマイルはどっちがお得?
ここまで確認してきたようにJALマイルとANAマイルの貯まりやすさや使いやすさは利用者の状況で大きく変わってきます。そのため、どちらがお得かは人によって異なります。
ここでは、それぞれのマイレージプログラムに合っている方の特徴を見ていきましょう。
JALマイルが合う人
JALマイルが合う人は、以下のような方です。
JALマイルがおすすめの方
- 繁忙期に特典航空券を利用したい方
- マイルの交換手続きを面倒に感じる方
- Pontaポイントやdポイントへの交換を考えている方
- フライト中心でマイルを貯めたい方
- イオンやファミリーマートをよく利用する方
JALマイルは特典航空券と交換しやすく、マイルへ移行する手続きも要りません。そのため、貯める・使う両方の場面で、飛行機に乗る頻度の高い方ほどメリットを実感できるでしょう。
しかし、有効期限が短い上に1マイル単位での交換ができません。無駄になる事態を防ぐにはある程度使い道を想定しておく必要があります。
ANAマイルが合う人
ANAマイルが合う人は、以下のような方です。
ANAマイルがおすすめの人
- マイルの端数を無駄にしたくない方
- 楽天ポイントやTポイントへの交換を考えている方
- マイルを気長にじっくり貯めたい方
- 買い物中心でマイルを貯めたい方
- 高島屋やセブンイレブンをよく利用する方
ANAマイルは有効期限が延長できるため、少しずつ地道に貯めていきたい方に向いています。端数をSKYコインへ交換できることもあり、あまり貯められなくても損が出にくいマイルです。
また、入会・継続のボーナスも搭乗が不要であるため、買い物中心で貯めたい方にもおすすめします。
ただし特典航空券への交換は競争率が高く、早めに予約する必要があるため交換の際は注意が必要です。
陸マイラーにおすすめのマイレージはどっち?
陸マイラーにおすすめのマイレージは「ANAマイル」です。具体的には、以下のような点が陸マイラーに適しています。
陸マイラーに適しているポイント
- ボーナスマイルの受け取り条件に搭乗が含まれていない
- 入会キャンペーンが充実している
- ポイントの実質有効期限が長い
- 搭乗・カード決済以外でマイルを貯められるカードがある
ANAマイルは飛行機に乗らない場合でも、ボーナスマイルを受け取れます。また、有効期限に関してはANAアメックスカードのポイント移行コースなら無期限になるなど有効期限が長くなるコースが多いです。
さらに「ANA To Me CARD PASMO JCB)」などではフライト以外でもマイルを貯めることが可能です。
ただし、特約店の利用頻度によってはANAカードの方が適している場合もあります。利用場所や利用金額をシミュレーションして、どちらが貯まりやすいか比べてみると良いでしょう。
JALマイルを貯めたい方におすすめのカード
年会費 | 22,000円(税込) (年200万円以上の利用で11,000円(税込)) |
---|---|
ポイント還元率 | 1.125%(SAISON MILE CLUB登録時) |
特徴 | トップクラスのマイル還元率を誇る1枚 |
メリット | デメリット |
---|---|
・還元率1.125% ・最高1億円の海外旅行保険・最高5,000万円の国内旅行保険 ・航空機遅延費用・乗継遅延費用保険など追加の保険 ・WiFiレンタル優待など旅行で便利な特典 ・プライオリティ・パス | ・年150,000マイルの獲得上限 |
JALマイルを貯めたい方におすすめのカードは「セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス」です。セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスをおすすめする理由はマイル還元率の高さにあります。
SAISON MILE CLUBに登録することで、1.0%のマイル還元に加えて0.05%のポイント還元を受けることが可能です。1ポイント2.5マイルのレートで交換できるため、トータルのマイル還元率は1.125%になります。
1.125%という数字は他の高還元カードと比べても高い数字です。
年150,000マイルの獲得上限がある点はデメリットですが、利用金額に換算すると1,000万円以上になるため大半の方には影響しないでしょう。
仮に上限に到達したとしても、代わりに有効期限のないポイントが貯まるため心配は要りません。
この他のおすすめのJALマイルが貯まりやすいカードについて詳しく知りたい方は「【比較】JALマイルが貯まるおすすめ人気クレジットカード8選|お得な最強JALカードはどれ?」も参考にしてください。
ANAマイルを貯めたい方におすすめのカード
年会費 | 初年度年会費無料 (2年目以降2,200円(税込)) |
---|---|
ポイント還元率 | 0.5%(5マイルコース) |
特徴 | PASMOとの一体型で使いやすい1枚 |
メリット | デメリット |
---|---|
・PASMOの定期券購入でも貯まる ・決済以外でマイルを稼げる ・To Me CARDの提携先を利用できる ・最高1,000万円の海外旅行保険 ・ツアー商品5%OFFなどANAに関する特典 | ・10マイルコースにするには手数料が必要 |
ANAマイルを貯めたい方におすすめのカードは「ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)」です。手数料を支払う必要はありますが、10マイルコースを選択することで還元率を1.0%に上げられます。
またPASMOと一体型のカードであることが大きな特徴です。オートチャージでOkiDokiポイントが貯まることに加えて、定期券の購入時にはOkiDokiポイントとメトロポイントの二重取りができます。
メトロポイントは1ポイント0.9マイルのレートで交換できるため、通常より効率よく貯められるでしょう。乗車するたびに5メトロポイント(土休日は3倍)貯まるシステムもあります。
この他のおすすめのANAマイルが貯まりやすいカードについて詳しく知りたい方は「【比較】ANAマイルが貯まるおすすめクレジットカード7選|還元率の高い最強ANAカードはどれ?」も参考にしてください。