2021年2月2日

【崩壊?】クレジットカードのステータスとは?意味や必要性、信用度、ランクのランキングを紹介

クレジットカード ステータス
クレジットカードのステータスって何ですか?
クレジットカードのステータスとは、カードの格付けを表すものです。一般、ゴールド、プラチナ、ブラックのようにランクで区分けされている場合が多く、付帯特典や審査基準などが違います。

記事のポイント

  • ステータスは、カードの格付けを表す
  • ステータスカードは「特典・優待サービスの充実度、高額な年会費、選ばれた人しか持てない」などの特徴がある
  • ステータスカードには「ゴールド、プラチナ、ブラック」などの種類がある
  • ステータスカードは、海外旅行やデートなどで必要性を感じる場合がある
この記事では、ステータスカードの意味や種類、メリット、必要性を感じる場面などをお伝えします。

クレジットカードのステータスとは?意味を解説

クレジットカードのステータスとは、カードの格付けを表すものです。ステータスが高くなるほど、社会的地位の高さを示すことになります。

一般・ゴールド・プラチナ・ブラックというランクで区分けされる場合がほとんどですが、同じランクでもステータスに差があったり提供されるサービスに細かな違いがあったりと例外も珍しくありません。

ランクによって年会費・サービス内容・審査の難しさなどさまざまな点が異なります。そのためステータスが高ければ高いほど良いというわけではありません。利用方法に合わせて適切なステータスを持つカードを作ることが大切です。

ステータスの高いクレジットカードの特徴

ステータスが高いクレジットカードには、一般カードと違いのある部分が少なくありません。

あなたに適したステータスを探るためにも、ゴールド以上の特徴を把握しておくことは大切です。ステータスが高いカードには、以下のような特徴があります。

ステータスカードの特徴

  • 特典や優待サービスが充実している
  • 審査難易度が高く選ばれた人しか持てない
  • 一般カードと比較して年会費が高い

ここからは、それぞれの特徴について詳しくみていきましょう。

特典や優待サービスが充実している

ステータスカードは、特典や優待サービスが充実しています。

一般カードの特典をグレードアップしたものや高ステータス独自の特典など、内容もさまざまです。旅行保険で補償される金額はわかりやすい例と言えるでしょう。

例えば楽天カードに付帯する海外旅行保険は最高2,000万円までの補償内容ですが、上位の楽天プレミアムカードなら最高5,000万円まで対応できます。

他にも空港ラウンジの無料利用やコンシェルジュサービス、追加のオファーなどの恩恵を受けることが可能です。具体的な内容は発行会社ごとに異なりますが、ステータスが高くなるほど特典が豊富になることは間違いありません。

審査難易度が高く選ばれた人しか持てない

審査難易度が高く、選ばれた方のみが持てる点もステータスカードの特徴です。

一般カードは幅広い方が申し込めますが、ゴールド以上の場合年収や年齢などの条件があることが少なくありません。

審査基準も厳しめで、クレヒスが不十分だと発行を断られる場合もあります。ステータスが高いほど審査も厳しくなる傾向にあり、上位ランクのカードを作りたいなら利用実績を積み重ねなければなりません。

また発行会社側からインビテーション(招待)をもらわない限り作れないものもあります。審査に落ちる可能性が高くなる分、所持することで一定の信用力を示せるわけです。

一般カードと比較して年会費が高い

ステータスの高いカードは一般カードと比べて年会費が高めに設定されています。一般カードは無料で作れるものも多いですが、高ステータスのカードは高額な年会費がかかることを覚悟しなければなりません。

発行会社ごとに年会費は異なりますが1万円以上に設定されていることは珍しくなく、高いものでは10万円を超える場合もあります。例えばダイナースクラブ プレミアムカードは143,000円の年会費がかかるカードです。

そのため、申し込む際は支払う費用に見合うリターンがあるかどうかを確かめる必要があります。高額に感じる年会費であっても、優待の内容が支払うコスト以上なら問題はないはずです。

クレジットカードのステータスの種類とランキング|おすすめはどれ?

クレジットカードには大きく分けて4種類のステータスがあります。

ステータスカードの種類

  • 一般カード
  • ゴールドカード
  • プラチナカード
  • ブラックカード

ステータスのおおまかな特徴を把握することは、あなたに適したカードと出会う助けとなるはずです。各ランクの特徴とおすすめの方について、ランキング形式で紹介していきます。

【4位】一般カード

特徴

  • 年会費が安い・無料
  • ポイントが貯めやすい
  • サービス内容が乏しい
一般カードは、「カード初心者の方」や「維持コストをかけずにカードを使いたい方」におすすめです。

一般カードは、幅広い方に対して発行されている標準的なカードです。発行条件が緩めで年会費も安いため、最初に作るカードに向いています。年会費無料のものも少なくないため、金銭的負担を気にせず所持できます。

作りやすいカードではありますが、還元率が高めのものも多く、普段の買い物で利用してポイントを貯める目的なら十分役立ちます。

ただし提供されるサービスが豊富に用意されているとは言い難いカードです。旅行保険で補償される金額は控えめで、死亡・後遺障害に限定されている場合や付帯しない場合もあります。

空港ラウンジや手荷物無料宅配も利用できない場合が多く、あくまでも決済するためのカードと考えた方が無難です。

また利用限度額も低めに設定されていて、高額商品を買う機会の多い方には向いていません。カード決済にまだ慣れていない初心者の方におすすめのカードと言えます。

一般カードをこれから作ろうと検討している方は「【最初の1枚はこれがお得】初めてクレジットカードを作る初心者に人気なのは?おすすめランキングTop7」もご覧ください。

【3位】ゴールドカード

特徴

  • 付帯サービスが充実している
  • ポイントを貯めやすい
  • 審査の通過が難しくなる
ゴールドカードは「高いステータスカードを初めて作る方」や「高ステータスカードの維持コストを節約したい方」におすすめです。

ゴールドカードは、一般カードの1ランク上のカードです。年会費が上がる代わりに、提供されるサービスが豪華になります。

付帯サービス例

  • 旅行保険の補償内容の充実
  • 国内旅行保険の追加
  • 優待店のポイント倍率U

ただし審査の難易度が上がるため、審査落ちのリスクは高くなるでしょう。学生は発行を断られますし、パートやアルバイトも発行対象から除外される可能性があります。

一定以上の年収を継続的に得られる見込みのある方のみが作成できると考えた方ば無難です。

ゴールドカードは高ステータスカードを初めて作る方におすすめします。また、高ステータスカードを持ちたいが維持コストを節約したいと考えている方にもおすすめです。

ゴールドカードについて詳しく知りたい方は「【比較】ゴールドカードおすすめ人気ランキング|還元率の高いお得な最強カードはどれ?」をご覧ください。

【2位】プラチナカード

特徴

  • コンシェルジュやプライオリティパスなどの特典
  • 富裕層向けの特典がある
  • 審査の通過がさらに難しくな
プラチナカードは「利用する金額が大きい方」や「海外旅行・出張へ行く機会が多い方」におすすめです。

プラチナカードは、ゴールドカードよりもさらにステータスの高いカードです。一般カードからゴールドカードにする際と同じく、旅行保険の補償額アップや優待の追加など特典の内容が豪華になります。以前よりもインビテーション(招待)が必要なものが減っているため、申し込みやすくなったと言えるでしょう。

付帯サービス例

  • ホテル・レストランの予約サポート(コンシェルジュ)
  • 世界中の空港でラウンジを利用可能になる(プライオリティ・パス)
  • 高級レストランの割引・無料化などの富裕層向けの特典

限度額も高くなるため、毎月の利用金額が大きい方におすすめです。また海外旅行に関する特典が豊富で、海外旅行・出張へ行く機会の多い方にもおすすめできます。

プラチナカードについて詳しく知りたい方は「【比較】プラチナカードおすすめランキング|コスパ最強はどれ?」をご覧ください。

【1位】ブラックカード

特徴

  • 限度額が大幅に上がる
  • 最高グレードの優待特典
  • 招待された方のみが申し込める
ブラックカードは「プラチナカードでは物足りない方」や「高額収入を安定して得ている方」におすすめです。

ブラックカードは、招待された方のみが申し込める最上級のカードです。作成するにはプラチナカードで利用実績を積み重ねる必要があります。高ステータスにふさわしい最高グレードの優待特典を利用可能です。ただし具体的な特典の内容が非公開である場合も多く、作ってみて初めて価値がわかる部分もあります。

限度額は上限がないと言われるほど高額で、超高額な商品の購入にも利用可能です。そのためプラチナカードの性能に不満を感じる方におすすめします。性能をフルに活かすという意味では、毎年高額な収入を安定して得る見込みのある方のみが申し込むべきカードとも言えるでしょう。

クレジットカードのステータスが高い国際ブランド

ステータスの高さを決める要素は、カード自体のランクのみとは限りません。国際ブランドの種類によってもステータス性は左右されます。例えばVISAやマスターカードは加盟店が多く便利なブランドですが、発行しやすいためステータス感では劣るでしょう。

一般的にステータスが高いと評価されているブランドは、ダイナースクラブとアメリカン・エキスプレスの2つです。2つのブランドがステータスが高いと評価される理由についてチェックしていきましょう。

ダイナースクラブ

ダイナースクラブは世界初の大手国際ブランドと呼べる存在であり、富裕層が発行しているイメージが強いブランドです。最低ランクのプロパーカードであるダイナースクラブカードでさえ、他ブランドのプラチナ程度にサービスが充実しています。

1,000以上の空港ラウンジの無料利用や2名以上の利用でレストラン1人分の料金の無料化など、幅広いジャンルの優待を受けられる国際ブランドです。

また利用限度額が一律に定められておらず、個人の利用状況に応じて決まる点もステータスの高さを感じさせる要素と言えます。27歳以上という条件はあるものの、ステータス性を求めるなら作成を検討したいブランドです。

アメリカン・エキスプレス(アメックス)

アメリカン・エキスプレス(アメックス)は富裕層の保有率が高い国際ブランドです。プロパーカードに一般カードのアメリカン・エキスプレス・カードがありますが、優待特典は他ブランドのゴールド以上の内容となります。

ファイン・ホテル・アンド・リゾートに参加しているホテルに優待料金で宿泊できる・部屋をアップグレードできる、海外旅行先で日本語サポートを受けられるなど、旅行に関する特典は特に充実しています。

また海外旅行保険の補償額が大きい上に、任意で補償を追加可能です。旅行先で快適に過ごしたいなら選択肢に入れるべきブランドと言えます。

ステータスの高いクレジットカードの必要性を感じるときは?

ステータスの高いカードは豊富な優待特典が魅力ですが、誰にとっても必要となるわけではありません。

ステータス性が求められる頻度が低い場合、高額な年会費を支払う価値はないでしょう。そのため、自分がどれくらい高ステータスカードを必要とするのか考えることが大切です。

ステータスの高いクレジットカードの必要性を感じる場面として、以下のようなときが挙げられます。

必要性を感じる場面

  • 海外・国内旅行にいくとき
  • 海外で信用度を証明したいとき
  • デートや会食のとき

ここからは、それぞれの場面について詳しくみていきましょう。

海外・国内旅行にいくとき

海外・国内を問わず旅行に出かける際、ステータスの高いカードは非常に役立ってくれます。旅行傷害保険の補償が手厚いため、安心感を持って旅行することが可能です。トラベルデスクやコンシェルジュなど、サポート体制も整っています。現地でのトラブルを心配するなら、必要性を強く感じるでしょう。

レストラン・ホテルでの優待サービスや特別なエンターテイメントへの参加権など、旅行を楽しむ助けになる点もメリットです。また空港ラウンジの無料利用や手荷物の宅配などのサービスがあるため、現地に到着するまでの時間も高ステータスカードなら快適になります。

海外で信用度を証明したいとき

海外で信用度を証明したいときも、ステータスの高いカードの必要性を感じるタイミングです。日本国内なら勤務先の情報などで信用度をある程度証明できますが、海外ではそうもいきません。支払い能力があることを証明できないと、ホテルで宿泊する際に保証金を求められるなど不便さを感じる場面が出てくるでしょう。

高ステータスカードを所持している場合、提示することで社会的地位を証明できます。厳しい審査を通過する必要がある以上、持っているのみで一定の支払い能力があるとわかるからです。海外で信頼を得たい場合、1枚持っておくとなにかと役立つことでしょう。

デートや会食のとき

デートや会食のときも、ステータスの高いカードが活躍する場面です。支払いに利用する際さりげなく見せることで、気になる異性や知人・友人にステータスカードを持っていることをアピールできます。

高ランクのカードの作成に一定の信用性が求められることを知っている方なら、信頼できる相手とみなしてもらえるかもしれません。

またコース料理のアップグレードやエンターテイメントの特別プランなど、優待特典を活用して信頼感を高めることも可能です。もちろん相手と楽しく時間を過ごすことにも役立つため、持っておいて損はありません。

ステータスの高いクレジットカードに関するよくある質問

クレジットカードのステータスはまだ崩壊していない?

クレジットカードのステータスが崩壊しているという意見を目にすることがあります。主な原因は、ステータスカードがどんどん発行しやすくなっていることです。年2,095円のMUFGカードゴールドをはじめ年会費が手ごろなゴールドカードが登場していますし、招待なしで申し込めるプラチナカードももはや珍しいものではありません。

そのため以前と比べると、ステータスの高いカードが示す信用度は低くなっていると考えられます。しかし全ての方がクレジットカードの現状を理解しているわけではありません。ゴールドカードを持っているのみで信頼に値する人と評価してもらえる場合もあります。

また安いコストで優待特典を活用できる点は純粋にメリットです。以前と比べると崩壊しつつあることは事実ですが、作る意味は十分にあるでしょう。

社会人(大人)なら誰でもステータスカードを持てる?

社会人なら誰でもステータスカードを持てるわけではありません。大半のステータスカードは、年齢や収入に関する入会条件を設定しています。

例えばdカード GOLDは20歳以上で安定した継続収入のある方のみ、TRUST CLUB プラチナマスターカードは22歳以上かつ年収200万円以上の方のみが申し込めるカードです。入会条件を満たしていない場合、申し込んだとしても門前払いを食らうことになります。

また審査難易度も一般カードと比べて高いため、審査落ちの可能性も考慮しなければなりません。誰でも持てるカードではなく、持つに値する信用力が必要であるということです。

まとめ

クレジットカードのステータスはカードの格付け・社会的地位を示すものです。一般・ゴールド・プラチナ・ブラックというランクの違いや国際ブランドの種類によって、カードのステータス性は評価されます。

なお、年収や年齢の制限があるため、誰でもステータスカードは作れるわけではありません。ステータスが高いカードほど優待特典・付帯サービスが豊富になりますが、年会費が高額になる・審査が難しくなる点に注意が必要です。

ステータスカードは旅行保険の補償が手厚く旅に関するサービスも充実しているため、旅行時に持っておきたいカードと言えます。また信用度を証明できる存在でもあり、海外で支払い能力を示す・会食した相手に信頼感を与えるといった用途でも有用です。

ただしステータスカードは年々発行しやすくなっていて、以前と比べるとランクごとのステータス感は落ちています。

監修者コメント

この記事に書かれている通り、ステータスカードを持つメリットはたくさんあります。ですが、年会費の負担も大きいですし、そもそも審査に通らない可能性もありますので無理して高いステータスのカードを持つ必要はありません。無理のない範囲で自分にとってどれくらいのステータスのカードであれば有用性が高いのかを判断し所有することが大切です。

目的によってどのカードのハイクラスカードを保有するかという選択も変わってきます。旅行に行くときにちょっと贅沢な気分を味わいたいというのと、デートなどでステータスの高いカードを見せたいという目的では保有すべきブランドは異なります。目的とご自身の収支設計などと照らし合わせたうえで、必要に合わせたカードを保有するようにしましょう。

志塚 FP監修者

志塚洋介(監修者) 志塚行政書士FP事務所

■証券会社で個人の資産コンサルティング業務を経験。不動産会社へ転職し管理不動産の入出金管理を行う。その後独立し、行政書士として相続・遺言の手続き代行など民事を中心に、FPとしては証券会社での経験を活かし資産運用や不動産関連を中心にアドバイスやセミナー、執筆活動など幅広く業務を行っている。また、YouTubeでの投資情報動画も好評。

■専門・得意分野
資産運用・相続・遺言・許認可・各種文書作成
 
■所有資格
行政書士
CFP
1級FP技能士
宅建士
マンション管理士