2021年1月13日

【VISA・JCB共通】大学生向けクレジットカードの作り方|住所は実家を書くべき?世帯主はどう書く?

大学生 クレジットカード 作り方

「大学生でもクレジットカードを作れるの?」という疑問を抱いていないでしょうか。

クレジットカードを作れるのは安定した収入がある社会人のみであると勘違いして、申し込みを躊躇している方も多いと思います。

しかし、大学生でも問題なくクレジットカードは作れます。クレジットカードを作ることで購入できるものの範囲が広がり、より快適に買い物ができるようになります。

この記事では大学生や短大生がクレジットカードを作るときに気を付けたいポイントを紹介していきます。

あらかじめポイントを把握してから発行の手続きを始めることで、発行に手間取る・審査に落ちる事態を避けられるようになります。

大学生向けクレジットカードの作り方|VISA・JCBなどブランド共通

大学生がクレジットカードを作る際は、申し込むカードの種類や事前に準備が必要な物など社会人が発行する際と異なる点が多くあります。

なおクレジットカードを作る流れは、VISAやJCBなどの国際ブランドが異なる場合でも基本的には変わりません。ここからは、大学生向けクレジットカードの作り方を手順ごとに見ていきましょう。

①発行したいカードを決める

まずは発行したいカードを決める必要があります。クレジットカードはそれぞれ年会費や還元率、特典などが異なるため、自身に向いているカードを選ぶことが大切です。

例えば在学中に旅行の予定がある場合には「旅行保険が付帯するクレジットカード」、通販が主な使い道なら「オンラインショップの還元率が高いクレジットカード」などを選ぶと良いでしょう。

中でもおすすめのカードは「学生向けのクレジットカード」です。発行対象が学生に限定されているため、学生である前提で審査が進みます。そのため、一般のカードに申し込むよりも発行できる可能性が高まります。

またアルバイトなどの継続的な収入がなくても、発行できることもあります。その他には、若年者専用のクレジットカードも同様の理由で大学生におすすめです。

学生におすすめのクレジットカードについて詳しく知りたい方は「【大学生向け】おすすめクレジットカードランキング|最強カードや初めての学生が持つべきお得な1枚はこれ」を参考にしてください。

②必要なものを準備する

クレジットカードの申し込みに必要なものを事前に準備しておくことも大切です。必要になった段階で用意するよりもスムーズに手続きを進められます。

大学生がクレジットカードを申し込む際に必要なものは、主に以下の3つです。

  • 親の同意書
  • 本人確認書類
  • 銀行口座

ここからは、それぞれについて詳しく見てきましょう。

親の同意書

未成年者がクレジットカードを申し込む場合、親の同意書が必要になります。成人済みであっても、学生の間は親の同意書が必要となる発行会社もあるため注意してください。

同意書といっても複雑な書類ではなく、サインを書いてもらう程度で済みます。あらかじめクレジットカードを作成することを伝えておけば特に問題はないでしょう。

親元から離れて生活している場合は、入学前や帰省のタイミングに記入してもらうのがおすすめです。

また親へ同意を確かめる電話がかかってくる場合もあります。詐欺の電話であると勘違いが起きないように、発行会社から連絡が来る可能性があることをあらかじめ親に伝えておくと安心です。

本人確認書類

大学生がクレジットカードを申し込む際は、本人確認書類を2種類提出する必要があります。本人確認書類の例として、以下のようなものが挙げられます。

  • 運転免許証
  • パスポート
  • マイナンバーカード
  • 健康保険証
  • 住民票の写し

ただし本人確認書類として認められる書類は発行会社によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

本人確認書類の中で一番おすすめなのは、運転免許証です。すでに運転免許証を取得している場合は、提出書類に入れておくことをおすすめします。

注意点として、学生証は基本的に本人確認書類としては認められません。他の書類と異なり、住所の記載がないためです。本人確認に使えると勘違いして提出してしまうと、手続きが滞る原因となります。

銀行口座

クレジットカード発行の際は、利用代金を引き落とすための銀行口座も必要です。既存の口座がある場合そのまま利用できますが、銀行口座を持っていない方は事前に開設しておかなければなりません。

毎月支払う分の金額を用意することになるため、近所にATMがあるなど入金しやすい銀行を選ぶと良いでしょう。

またクレジットカードによっては、カードの申し込みと同時に引き落とし用の銀行口座を開設できる場合もあります。例えば三井住友カードは申し込む際に、三井住友銀行の口座を開くことが可能です。

ただし何らかの理由で銀行口座を開けなかった場合は、クレジットカードの審査に通過できなくなるリスクもあるため、注意が必要です。

③申し込み手続きを行う

事前準備を整えた段階で、実際に申し込み手続きを行います。申し込み先によって具体的な手続きの進め方が異なるため、気をつけましょう。

ここでは、インターネットや窓口、郵送それぞれの場合について申し込み手続きの詳細を見ていきます。

インターネットの場合

申し込み先がインターネットの場合、各クレジットカードの申し込みページで手続きを進めます。氏名や生年月日、住所、電話番号など、申し込みに必要な情報を1つずつ入力していく形です。

クレジットカードを申し込むのが初めての方でも、画面の指示に従って進めていけば問題なく手続きを完了できるでしょう。

またインターネットからのみ申し込めるクレジットカードや、インターネットからの新規入会で独自の特典が得られるクレジットカードもあります。例えば「JCB CARD W」は、Web限定で申し込みを受け付けているクレジットカードです。

このようにクレジットカードによっては、インターネットが最適の申し込み先になる場合があります。

窓口の場合

窓口で申し込む場合、店頭でスタッフに説明を受けながら手続きを進めることになります。その場で用意される書類にインターネットの場合と同じく必要事項を記入していく形式です。

疑問点が生じた場合は都度スタッフに質問できるため、クレジットカードの発行手続きに自信がない初心者の方におすすめと言えます。ただし、勧誘のマージンが多いなど窓口側に有利なクレジットカードを勧められる可能性もあります。

そのため説明を受けられるとは言っても、ある程度事前に情報収集しておいた方が無難です。なお、窓口でも粗品のプレゼントなど独自の特典を得られる場合があります。

郵送の場合

郵送の場合、申し込み書類に必要事項を記入して発行会社へ送る形式となります。申込書類は、スーパーやコンビニなどの店頭で配布されているものを利用するケースが多いです。

クレジットカードによっては、公式WebサイトにダウンロードできるPDF形式の書類を用意していることもあります。

郵送するための時間が必要になるため、インターネットや窓口の場合と比べてカードを受け取るまでの期間が長くなる点がデメリットです。

また郵送のみの特典が用意されていることは少ないため、基本的にあまりおすすめできない申し込み方法と言えます。

郵送は、インターネットと窓口の利用が難しい状況でのみ選ぶのが最適です。

④入会審査の結果を待つ

手続きが完了したあとは、入会審査を待つ必要があります。審査の段階で自発的に行えるアクションはないため、結果が出るまでひたすら待ち続けるのみです。

なお審査に落ちる事態を避けたい場合は、準備や申し込みの段階でミスがないよう気を付けましょう。

注意点として、審査中には在籍確認の電話がかかることがあります。本当にアルバイトをしているかどうかを確かめるため職場に電話連絡が来るというのは、在籍確認のよくある例です。

すべてのクレジットカードが在籍確認をするというわけではありませんが、電話連絡の可能性があることは覚えておきましょう。

学生がクレジットカードの審査に落ちる際の主な原因について事前に知りたい方は「大学生はクレジットカードの審査に通らない?入会審査落ちする7つの原因」を参考にしてください。

⑤カードを受け取る

審査に無事通過した場合、ついにクレジットカードを受け取れます。申し込み時に登録した住所あてに郵送されてくるのが一般的です。ただし本人のみが受け取れる形式であるため、ポストへ投函などはされません。

家を空ける時間が長い場合は、不在通知の見逃しに注意しましょう。不在の状況が続いた場合、郵送会社への問い合わせなど追加の手続きが必要になってしまい手間が増えます。

また、クレジットカードによっては窓口でカードを受け取れる場合もあります。例えばセゾンカードインターナショナルは、全国のセゾンカウンターで受け取れるクレジットカードです。

受け取り場所が近所にある場合、郵送以外の選択肢を検討してもいいでしょう。

大学生向けクレジットカードの作り方に関するよくある質問

年収はどのように記入すればいい?

大学生がクレジットカードを作る際、年収の欄には1年に自身で稼いだ継続的な収入の合計を記入しましょう。

長期のアルバイトをしている場合、平均的な月収を12倍した数字を記入すれば問題ないです。

例えば、引っ越し作業やイベントスタッフなどの日払いバイトであっても、定期的に仕事を入れている場合は年収に含めて構いません。

記入の際に大切なのは、嘘偽りなく年収を記載するということです。審査に通る可能性を高めたいと考えて実際以上の年収を書き込むと、逆に審査落ちになる確率を上げてしまいます。

年収の証明を求められた際に、嘘であることが発覚するとクレジットカードの発行が不可能になるからです。

学生の年収が低いことは発行会社も十分理解しているため、正しい数字を記入するようにこころがけてください。

    世帯主はどのように記入すればいい?

    クレジットカードに申し込む際の「世帯主」は、住民票の住所により異なるため、以下をご参考ください。

    状況住民票世帯主の書き方
    一人暮らし一人暮らしの住所世帯主 *学生本人が世帯主
    一人暮らし実家の住所非世帯主 *祖父母が世帯主
    実家暮らし実家の住所非世帯主 *祖父母が世帯主

    書類には学生とアルバイトのどちらで記入した方がいい?

    クレジットカードを申し込む際の書類には「学生」と記入することをおすすめします。同じ年収の場合は、学生の方がフリーターよりも審査で高く評価されるからです。

    例えば、年収150万円のフリーターよりも年収0円の学生の方が審査に通りやすいと言う例もあります。また学生向けクレジットカードを選んだ場合には、そもそも学生以外は申し込めないという点もあります。

    なお職業欄にアルバイトと記入するのは、学生と記入すべきでない場合に限定した方が無難です。例えば発行対象に学生が含まれていないクレジットカードでも、アルバイトであれば作成できる可能性があります。

    一人暮らしで住民票を移していない場合は、実家の住所を記入してもいい?

    一人暮らしで住民票を現住所に移していない場合でも、書類には実家の住所ではなく現住所を記入しなければなりません。クレジットカードは記入した住所に郵送されるため、実家の住所を記入してしまうと実家に届いてしまいます。

    気軽に帰省できる距離ならともかく、遠方から引っ越してきた場合には受け取りに苦労することになるでしょう。

    現住所と本人確認書類に記載された住所が異なる場合には、現住所がわかる書類を追加で提出する必要があります。例えば、電気や水道などの公共料金の領収書などが挙げられます。

    WEB明細を利用している場合でも、窓口に連絡して証明書を発行してもらう方法があります。ただし発行手数料を請求されることがあるので、その点は覚えておきましょう。

    大学生向けクレジットカードの作り方まとめ

    ここまで見た通り、クレジットカードは学生であっても問題なく作れます。学生がクレジットカードを作る際のプロセスを改めてまとめると以下の通りです。

    1. 発行したいカードを決める
    2. 必要なものを準備する
    3. 申し込み手続きを行う
    4. 入会審査の結果を待つ
    5. カードを受け取る

    手順1の段階で適したクレジットカードを選び、手順2の段階でしっかりと準備を整えられたら、手順3以降の手順でつまずくことはほとんどないでしょう。

    学生向けクレジットカードの場合は、本当の年収を記入し学生として申し込めば審査に通過することは難しくありません。

    住民票を実家から移していない方は、公共料金の領収書など現住所を証明できる書類を事前に用意してください。