2020年12月31日
【比較】JALカードとANAカードはどっちがいい?違いや使い分け方、人気のおすすめカードなどを紹介
飛行機を利用した遠出の旅行でクレジットカードを使うことを考えたとき、まず選択肢に挙がるのは「JALカード」と「ANAカード」ではないでしょうか?
この記事のポイント
- JALカードとANAカードの基本情報がわかる
- JALカードとANAカードの違いがわかる
- JALカードとANAカードどっちがあなたに合うかわかる
- JALカードまたはANAカードを発行する際におすすめのカードがわかる
目次
JALカードとANAカードの基本情報
JALカードとANAカードは航空会社が発行するカードということで、マイルに関するプログラムが充実しており、付帯保険など旅行に役立つサービスが多くあります。
JALカード
JALカードの基本情報として「普通カード」の情報を下表にまとめたので、参考にしてください。
年会費 | 初年度無料 2年目以降2,200円(アメックスは6,600円) |
---|---|
ポイント還元率 | 0.5%(ショッピングマイル・プレミアム入会で1.0%) |
ポイント有効期限 | 36か月間 |
国際ブランド | VISA マスターカード JCB アメックス |
付帯サービス | 最高1,000万円の国内・海外旅行保険 機内販売割引やJALパック割引など 空港ラウンジの無料利用(アメックスのみ) |
ANAカード
ANAカードの基本情報として「一般カード」の情報を下表にまとめたので、参考にしてください。
年会費 | 初年度無料 2年目以降2,200円(アメックスは7,700円) |
---|---|
ポイント還元率 | 0.5%(10マイルコース・2倍コース利用で1.0%) |
ポイント有効期限 | 24か月間(+マイルの有効期限) |
国際ブランド | VISA マスターカード JCB アメックス ダイナース(ゴールド相当) |
付帯サービス | 最高1,000万円の海外旅行保険・国内航空保険 機内販売割引やANA FESTAでの割引など 空港ラウンジの無料利用(アメックスのみ) |
【どっちがいい?】JALカードとANAカードの違いを徹底比較
JALカードとANAカードはどちらがお得なのでしょうか?あなたにとってのお得さを知るためには、両者の差を把握しなければなりません。
マイルの貯まりやすさ
直接マイルが貯まる・獲得したポイントをマイルへ移行するという違いはあるものの、利用金額に対する還元率はどちらも0.5%で同じです。
手数料を支払うことで還元率を1.0%に上げられる点も同じと言えます。
手数料はJALカードの方が安いですが、ANAカードは移行のタイミングのみ利用する選択肢があるため状況によってお得さは変わるでしょう。
また、フライトマイルへのボーナスも10%と同じ数字に設定されています。ただしJALカードは年2,100円のツアープレミアムに登録することで、パッケージツアーなどのフライトマイルを100%に引き上げられる仕組みです。
入会・毎年のボーナスを受け取るために搭乗が必要なことも併せて考えると、JALカードは飛行機によく乗る場合にマイルが貯めやすいカードと言えます。
マイルの貯めやすさの違いやおすすめのカードについて詳しく知りたい方は「内部リンク:jal ana マイル(比較)」も参考にしてください。
旅行付帯保険
旅行付帯保険は、国内と海外で条件が異なります。それぞれの場合についてチェックしていきましょう。
国内の場合
国内線の場合、JALカードが国内旅行傷害保険であるのに対して、ANAカードは国内航空傷害保険に限定されている点が異なります。
つまりANAカードは、国内便を利用する際には保険の対象となりますが、飛行機から降りた後の旅行では補償を受けられないということです。
そのため、国内旅行を中心に利用する方にとってはJALカードの方がメリットの大きいカードと言えます。ただし国内では健康保険が適用されますし、補償の対象も傷害による死亡・後遺障害に限定されています。
海外の場合
海外旅行保険に関しては、どちらのカードも最高1,000万円の補償が付帯します。内容もほとんど変わりがなく、治療費用や賠償責任は対象外です。
海外での高額な治療費を賄うことはできないため、怪我や病気へ備えるならどちらを選んだ場合でも別の旅行保険を追加する必要があります。
一方購入した商品が破損や盗難に遭った際に利用できるショッピングガード保険は、JALの普通カードには付いていません。CLUB-A以上限定のサービスとなります。
入会キャンペーン
2021年1月11日まで開催されているJAL普通カードの入会キャンペーンの内容は、以下のとおりです。
JAL普通カードの入会キャンペーン
- 入会後2か月以内に2万円以上利用で300マイルプレゼント
- 入会後初めて搭乗した際に1,000マイルプレゼント
- 入会後1か月以内にJALカードアプリをダウンロード・ログインして通知を開封すると100マイル付与
一方、2021年3月31日まで開催されているANA JCB一般カードの入会キャンペーンの内容は、以下のとおりです。
ANA JCB一般カードの入会キャンペーン
- 入会時に1,000マイルプレゼント
- 2021年6月30日までの利用金額に応じて最大15,000マイルプレゼント
- 家族カードの発行で900マイルプレゼント(最大2名まで)
- ANA Payへ3,000円以上チャージすると500円キャッシュバック
- 入会時にキャッシング枠を設定して10万円以上利用すると300マイル付与
優待特典
クレジットカードを選ぶ上で優待特典のチェックは欠かせません。搭乗時の場合とそれ以外の場合の優待特典を見ていきましょう。
搭乗時の場合
JALカードとANAカードには「ビジネスきっぷ」という独自の優待特典が存在します。
同一区間の航空便を2回利用する際に利用できる特典で、通常よりお得な料金で航空券を購入可能になります。なお往復・片道2回の両方に対応しています。
早割と比べると割引率は低いですが、当日の予約・変更ができるため非常に便利です。出発時刻前なら取消手数料が無料となる点も見逃せません。
さらにマイルも100%貯まる仕組みとなっているため、フライトマイルを積極的に獲得したい方にもおすすめと言えます。またJAL・ANAどちらでも機内販売に割引が適用される仕組みです。
搭乗時以外の場合
免税店や系列店舗で割引が適用される点は、JALカード・ANAカードに共通する優待特典です。
他にもパッケージツアー・レンタカー・空港パーキングの割引など、旅行の際に嬉しい特典が揃っています。航空券の代金のみでなく、旅行に伴う支払いでもメリットを享受できるでしょう。
例えば、JALカードなら「家事代行の料金割引・トイレットペーパーのプレゼント」、ANAカードなら「対象ホテルで朝食無料・ウェルカムドリンクサービス」というようにそれぞれ独自の特典も提供されています。
JALカードとANAカードどっちがおすすめ?
ここまで、JALカードとANAカードの特徴をチェックしてきましたが、どちらがおすすめと言えるかは申し込む方によって異なります。
それぞれどのような方にJALカード・ANAカードが向いているのか、見ていきましょう。
JALカードが合う人
JALカードが合う人は、飛行機に乗る機会が多くフライトマイル中心に貯めて行きたい方です。
ツアープレミアムへ登録することで搭乗ごとのマイルを増やせるため、航空便の利用が多いほどメリットを受けやすくなります。
また初回・毎年のボーナスマイルも搭乗が条件となっていて、飛行機に乗る頻度が高い方が獲得しやすいでしょう。
他には特典航空券との交換など、マイルの使い道が決まっている方にも向いています。JALカードはマイルがダイレクトに貯めるため、交換などの手間をかけずにマイルを使用可能です。
その代わりポイントの形で保有して有効期限を伸ばせないため、使い道がないと無駄になってしまう可能性があります。
ANAカードが合う人
ANAカードが合う人は、飛行機に乗る頻度がまちまちで買い物中心にマイルを貯めたい方です。
入会キャンペーンで獲得できるマイルが多いにもかかわらず、搭乗が条件となっていないためフライトの機会がない方でも貯めやすいでしょう。初回・継続時のボーナスマイルも、搭乗の必要はありません。
他には、ショッピングの支払いに活用したい方にも向いています。年間100万円までショッピングガード保険が付いているからです。国際ブランドごとに補償を受けるための条件や補償の細かい内容は異なりますが、安心感につながることは間違いありません。
また、マイル以外にもポイントの使い道が豊富に用意されているため、マイルを貯めることにこだわらない場合も検討する価値があるでしょう。
JALカードまたはANAカードを発行する際におすすめのカード
JAL普通カードとANA一般カードをベースに違いを紹介してきましたが、JALカード・ANAカードには複数の選択肢があります。
ランク・機能・発行対象などにさまざまな違いがあり、マイルを貯められる他のカードも含めると申し込む候補を絞り切れないかもしれません。
そこでJALマイル・ANAマイルを貯める際、おすすめのカードを紹介します。
JALカードなら「セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス」
年会費 | 22,000円(税込) 年200万円以上の利用で11,000円(税込) |
---|---|
ポイント還元率 | 1.125%(SAISON MILE CLUB登録時) |
特徴 | トップクラスのマイル還元率を誇る1枚 |
メリット | デメリット |
---|---|
還元率1.125% 最高1億円の海外旅行保険・最高5,000万円の国内旅行保険 航空機遅延費用・乗継遅延費用保険など追加の保険 WiFiレンタル優待など旅行で便利な特典 プライオリティ・パス | 年150,000マイルの獲得上限 |
JALマイルを貯めるなら「セゾンプラチナ・ビジネスアメックス」をおすすめします。JALカードではありませんがSAISON MILE CLUBという仕組みがあり、効率的にJALマイルを貯めることが可能です。
具体的には、利用金額1,000円につき10マイル・2,000円につき1永久不滅ポイントが貯まります。200永久不滅ポイントを500マイルと交換できるため、実質の還元率は1.125%とトップクラスの数字です。
旅行保険の補償額も海外1億円・国内5,000万円と心強いですし、世界各国の空港ラウンジを利用できるプライオリティ・パスや海外で使えるWiFiルーターのレンタル優待など旅行に関する特典も充実しています。
この他のおすすめのJALカードについて詳しく知りたい方は「【比較】JALマイルが貯まるおすすめ人気クレジットカード8選|お得な最強JALカードはどれ?」も参考にしてください。
ANAカードなら「ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)」
年会費 | 初年度年会費無料 2年目以降2,200円(税込) |
---|---|
ポイント還元率 | 0.5%(5マイルコース) |
特徴 | PASMOとの一体型で使いやすい1枚 |
メリット | デメリット |
---|---|
PASMOの定期券購入でも貯まる 決済以外でマイルを稼げる To Me CARDの提携先を利用できる 最高1,000万円の海外旅行保険 ツアー商品5%OFFなどANAに関する特典 | 10マイルコースにするには手数料が必要 |
ANAマイルを貯めるならANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)がおすすめです。ソラチカカードはPASMOとの一体型であり、定期券購入でもマイルを貯められます。
また1乗車につき平日5ポイント・土休日15ポイント貯まるメトロポイントをマイルに移行することも可能です。そのため、毎日の通勤に利用するのみで、どんどんマイルを貯められます。
さらに「To Me CARD」の提携先も利用可能で、優待店での割引やポイント還元を目的とする場合も使いやすいです。
還元率を0.5%から1.0%に上げるには手数料を支払わなければなりませんが、手数料が必要となるのはマイルへ移行する年のみであるため、イメージよりも負担は少ないでしょう。
この他のおすすめのANAカードについて詳しく知りたい方は「【比較】ANAマイルが貯まるおすすめクレジットカード7選|還元率の高い最強ANAカードはどれ?」も参考にしてください。
どうしても決められないときは2枚持ちもあり
JALカードとANAカードのどちらを選ぶか、どうしても決められないときは2枚持ちを検討してもよいでしょう。特徴の異なる2枚を状況に合わせて使い分けることで、それぞれの利点を活用できます。
例えば海外旅行の際にフライトマイルを貯めやすいJALカードで航空券を購入し、ショッピングガード保険の付いているANAカードでショッピングを楽しむという使い分け方があります。
また異なる国際ブランドを選択して、より多くの加盟店に対応できるようにするのも有用です。
JALカードとANAカードの比較に関するよくある質問
ゴールドカードの場合はどっちがお得?
以下の表はJAL CLUB-AゴールドカードとANA JCBワイドゴールドカードを比較したものです。
項目 | JAL CLUB-Aゴールドカード | ANA JCBワイドゴールドカード |
---|---|---|
年会費 | 17,600円 | 15,400円 |
還元率 | 1.0%(ショッピングマイル・プレミアムへ自動入会) | 1.0%(自動的に10マイルコース) |
付帯保険 | 最高1億円の海外旅行保険 最高5,000万円の国内旅行保険 年間500万円までのショッピングガード保険 | 最高1億円の海外旅行保険 最高5,000万円の国内旅行保険 年間500万円までのショッピングガード保険 |
ボーナスマイル | 入会搭乗5,000マイル 毎年初回搭乗2,000マイル 搭乗ごとに25%プラス | 入会2,000マイル 継続2,000マイル 搭乗ごとに25%プラス |
年会費や入会時のボーナスマイルに差はあるものの、他の項目はほとんど同じ内容です。
JAL CLUB-AゴールドカードにはJAL普通カードにはなかったショッピングガード保険が付いていますし、ANA JCBワイドゴールドカードには国内航空保険のみでなく国内旅行保険が付帯しています。
細かい優待特典をもとに、好みの方を選んでも特に差支えないと言えるでしょう。
学生でもどちらのカードも発行できる?
注意点として、ANA一般カードやANAワイドカードには「高校生・大学生は除く」という表記があるため、申し込めません。学生向けに用意されたANAカード〈学生用〉を選ぶ必要があります。
学生用であるからといって不便を感じる場面はなく、在学中年会費無料などむしろメリットを感じる場面の方が多いでしょう。
なお、JALカードでは「JALカード navi(学生専用)」という学生用カードが用意されています。
JAL普通カードに「大学生は除く」という表記はないものの、ANAカード〈学生用〉と同じく在学中は年会費が無料であるためJALカード navi(学生専用)を選んだ方がお得です。