2020年12月31日
家族カードの審査が通らない6つの原因|落ちたのはなぜ?クレヒスがないと作れない?
「家族カードは審査なし」という話を聞いて、本当なのか疑問に思っていないでしょうか。
また、実際に発行しようとしたけれど審査が通らなかったと言う方もいらっしゃると思います。
しかし、通常のクレジットカードよりも審査に通りやすいため、普通のカードの代わりとして発行したい方は多いはずです。
そこでこの記事では、家族カードが発行できない原因や発行するためのコツを紹介します。
この記事を読むと難なく家族カードを発行できるようになるでしょう。
目次
「家族カードは審査なし」は本当?
家族カードは基本的に審査なしで発行できます。ただし審査がないのは「追加で申し込む家族」、つまり「新しい名義人」に限られます。
本会員を希望の場合、審査を受けることになるケースもあるため注意が必要です。
ここでは、以下の会員区分ごとの審査についてそれぞれの場合をチェックしていきましょう。
- 本会員の場合
- 申込者(追加カード)の場合
本会員の場合
本会員がすでにクレジットカードを発行している場合、審査は完了しているため家族カードの追加は難しくありません。
カードを問題なく利用している場合、スムーズに家族カードを追加できます。しかし支払いの遅延など信用度に関わる問題が発生していた場合、再審査が求められる場合もあります。
一度審査を終えているため、新規発行時と比べるとかかる時間は短めです。ただし、発行会社の判断で家族カードの作成を断られる場合が出てきます。
またクレジットカードと同時に家族カードを申し込む場合、当然ですが本会員の審査に通らなければ家族カードも作成できません。
本会員がクレジットカードを作成できない場合、その時点で家族カードも発行不可です。
申込者(追加カード)の場合
追加カードの名義人となる申込者は、実質審査なしで家族カードを発行できます。主に審査の対象となるのは申込者ではなく、本会員です。
追加カードであれば通常のクレジットカードが作れなかった方でも、問題なく発行可能な場合があります。実際、クレカの代替手段として家族カードを選ぶ方は多いです。
申込者が名義人となるため、クレジットカードのレンタルで規約違反になる心配も無用です。
ただし発行条件には気をつける必要があります。実質審査なしと言っても条件に合致していない場合、作成は不可能です。極端な例ですが、本会員と無関係の方が家族カードを申し込んだ場合、即座に追加カードの発行は断られます。
家族カードが作れない原因|審査に落ちたのはなぜ?
家族カードは通常のクレジットカードよりも作りやすいと言えますが、審査に落ちてしまう確率がゼロというわけではありません。
しかし、何の理由もなく家族カードが作成できないことは考えられません。作成を断られた場合、何らかの原因で審査に落ちてしまったと考えられます。
家族カードが作れない原因として、以下のようなものが考えられます。
- 本会員のスコアリング点数が低い
- 家族内に金融事故を起こした人がいる
- 学生が本会員になっている
- 本会員と生計を共有していない
- 申込者の属性が対象外になっている
- 人数制限以上の枚数を申し込んでいる
ここでは本会員・申込者それぞれ分けて、家族カードが作れない原因になりうる要素を見ていきましょう。
本会員の場合
本会員の場合、通常のクレジットカードと同様の原因で家族カードを作成できない場合があります。クレジットカード自体の審査を問題なく通過できた方でも、作成後の利用状況によって以前の信用度が落ちているケースがあるためです。
家族カードの審査落ちの原因となりうる具体的な要素を見ていきます。
本会員のスコアリング点数が低い
本会員のスコアリング点数が低い場合、家族カードを追加で作れない場合があります。スコアリング点数とは信用情報を点数化したもので、高ければ高いほど審査に通りやすくなる数値です。
点数を下げる要因として以下のようなことが挙げられます。
- カードの返済を延滞した、またはしている
- 年収が下がった
- 転職して職場が変わった
- 他社からの借入額が増えた
クレジットカードを発行した時点ではスコアリング点数が基準を満たしていた場合でも、時間の経過とともに点数が下がり評価が落ちる可能性があります。
ただし、状況が変わっても実際に審査落ちするかどうかはわからないため、点数に不安がある場合でも一度は申し込んでみると良いでしょう。
クレジットカードのスコアリングについて詳しく知りたい方は「クレジットカードの審査が通らない3つの原因|落ちたら理由を知って対策しよう」も参考にしてください。
申込者(追加カード)の場合
申込者の場合、主な原因となりうるのは発行条件を満たしていないことです。家族カードの一般的な発行条件には以下のようなものがあります。
- 本会員が学生でない
- 申込者が本会員と生計を同一とする配偶者・子ども・両親である
- 18歳以上で高校生ではない
- 枚数制限を超えていない
- 家族内に金融事故を起こした人がいない
各条件について審査落ちの原因となるケースを見ていきましょう。
学生が本会員になっている
学生が本会員になっている場合、家族カードの発行条件を満たせない可能性があります。学生がクレジットカードを作る際は、親権者の信用情報を元に審査することが多く、本人の信用度は低いためです。
また学生向けのクレジットカードは将来性を見込んで発行されるという側面があり、現時点での評価が低いケースが大半を占めています。
ただし、カードの種類によっては学生が本会員でも家族カードを追加できる可能性があります。
例えば、三井住友カード デビュープラス(学生)では学生限定のクレジットカードでありながら、家族カードに関する記述があります。
家族カード年会費
440円(税込)
しかし、学生自身の収入を基準に判断される可能性もあるため、安定した収入を得てから申し込んだ方が良いことは間違いありません。
本会員と生計を共有していない
本会員と生計を共有していない家族は、発行条件に含まれていない場合があります。例えば親子関係にあったとしても、別の世帯として生活している場合は対象外となります。
多くのクレジットカードは生計についての条件があるため、事前に確かめておいた方が良いでしょう。逆に離れて暮らしていても、仕送りなどで生計を共にしている場合は認められるケースもあります。
また、家族の範囲が限定されていることもあるため、注意が必要です。配偶者・子ども・両親はほぼ問題ありませんが、家族であっても兄弟や祖父母などは除外されている場合が多く見られます。
申込者の属性が対象外になっている
申込者の属性が対象外になっている場合も、審査落ちの原因になる可能性があります。よくある例として、申込者が高校生であったり18歳未満であったりするケースが挙げられます。
クレジットカードの発行対象は「高校生を除く18歳以上」と規定されている場合が多いですが、家族カードも同様に高校生ではない18歳以上であることが求められます。
またカードによっては、他の条件が設定されている場合もあるため、注意してください。例えば「au PAY カード」の家族カードでは、申込者がauの携帯電話かUQ mobileを利用していることが求められます。
人数制限以上の枚数を申し込んでいる
人数制限以上の枚数を申し込んでいる場合も、審査落ちする原因となります。家族カードを追加できる枚数は、クレジットカードにより決まっています。
例えば「dカード」の枚数制限は2枚ですが「dカード GOLD」は3枚作成できます。仮に家族が何人いたとしても、上限を超えて作成することはできません。
そのため複数の家族カードを追加したい場合は、人数制限の緩いものを選ぶのがおすすめです。例えば「リクルートカードをVISA」では、最大19枚まで追加できます。
家族内に金融事故を起こした人がいる
本会員に問題がない場合でも、家族内に金融事故を起こした方がいる場合、他の方も審査落ちの可能性が生まれます。
家族カードを追加する予定のクレジットカードを過去に家族が所持していて延滞・強制解約などのトラブルがあった場合、発行できないケースがあります。
例えば「JCB CARD W」を強制解約された家族が同カードで家族カードを申し込んだ場合、作成できない可能性があります。
返済能力を評価するための情報は本会員のものを主に参照しますが、発行会社の立場から見ると家族が支払い能力を超えた使い方をするかもしれないという懸念があります。
そのため過去に問題が生じたカードは避けて、別のクレジットカードでカードを追加を検討しましょう。
家族カードの審査落ちを防ぐコツ
家族カードの審査に通過するため、意識しておいた方がよいコツがいくつかあります。具体的には以下の2点です。
- 家族カードの申込対象を確認する
- 金融事故がなく審査のゆるいカード会社に申し込む
あらかじめコツを把握してから作成の手続きを始めることで、審査落ちのリスクを減らせます。
ここからは、家族カードの審査落ちを防ぐコツをチェックしていきましょう。
家族カードの申込対象を確認する
ここまで見てきたように、家族カードの申込対象はクレジットカードごとに異なります。対象から外れている家族が申し込んだ場合、家族カードは作成できません。
そのため、各クレジットカードの公式サイトで「申込対象」を確かめて、条件を満たしているか事前にチェックしてください。条件に合わないことがわかれば、その時点で候補から外して比較作業を楽にできます。
不明瞭な部分がある場合は、都度問い合わせて問題がないか確証を得ておいた方が無難です。
また、以下のような特例のあるクレジットカードをピックアップすることも可能です。
- 事実婚の配偶者を家族として認める
- 別居の家族も対象
条件に合う家族カードを探したい方は「【比較表】家族カードおすすめ人気ランキング|無料なのにお得な最強ファミリーカードはどれ?」をご覧ください。
金融事故がなく審査のゆるいカード会社に申し込む
家族が過去に金融事故を起こしているクレジットカードは、審査に落ちる可能性が高まります。そのため、金融事故のないカード会社に申し込むことが鉄則です。
その際は、併せて「審査がゆるい」と評価されているカード会社を選ぶことをおすすめします。審査がゆるい会社は家族カードの審査もゆるいことが期待できます。
また他社であっても、金融事故から5年以上経過してから申し込んだ方が良いでしょう。金融事故についての情報を参照されう可能性が高いためです。
事故情報が信用情報機関に残る期間は最大で5年程度と言われているため、5年経過したあとなら審査に影響を受けずに済みます。
審査の緩いカードについて詳しく知りたい方は「【激甘】審査がゆるいクレジットカードランキング|通りやすいカードをより甘いものにする7つの簡単なコツ」も参考にしてください。
家族カードの審査に関するよくある質問
JCBやVISAなど国際ブランドごとに審査基準は違う?
「JCB」や「VISA」など国際ブランドごとに、審査基準が異なるわけではありません。クレジットカードの中には複数の国際ブランドの中から好みの1つを選べるものがあります。
この場合、どのブランドを選んでも家族カードの発行に影響はないです。
なお家族カードの審査は、カードの発行会社が担当します。JCBやVISAなどの国際ブランドの会社は自社で発行するカードでない限り、審査に関わることはありません。
そのため審査のゆるさを比較する場合は、国際ブランドではなく発行会社に注目すべきです。ただし国際ブランドの種類によって、枚数制限などの条件が異なる場合はあります。
ゴールドカードやプラチナカードなども家族カードを作れる?
「ゴールドカード」や「プラチナカード」など、ランクの高いクレジットカードであっても家族カードを作ることは可能です。
厳しい審査に通る必要のある高ステータスカードを気軽に利用できる点は、家族カードのメリットと言ってよいでしょう。豪華な特典を家族全員で使えば、高ランクのカードの利用価値をより高められます。
ただし一般カードと比べて家族カードの年会費が高めになるケースが見られるため、維持コストには気をつけてください。
例えば「MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」は1枚目が無料であるものの、2枚目以降は3,300円(税込)の年会費がかかります。
家族カードの作り方について詳しく知りたい方は「家族カードとは?メリットや作り方、クレジットカードとの違いを解説!家族の範囲や引き落とし口座は?」をご覧ください。