2020年12月31日
大学生はクレジットカードの審査に通らない?入会審査落ちする7つの原因
大学生になり、クレジットカードを発行したいと思う方は多いのではないでしょうか?
しかし、クレジットカードの審査に通るためには、社会人のような安定した収入が必要と勘違いをし躊躇している方も多いと思います。
実は学生がクレジットカードを作成する際の審査は、社会人やフリーターの方と比較して緩い傾向にあります。
そこでこの記事では、学生のクレジットカード審査に落ちてしまう原因と落ちたときの対処法を紹介します。
あらかじめ審査に落ちてしまう原因を知っておくことで、事前に対策をしてから実際の審査に臨めるようになります。
目次
学生はクレジットカードの入会審査に通りやすい
学生はクレジットカードの入会審査に通りやすいと言えます。学生向けのクレジットカードの場合、本人の年収が0円でも作成できることからも審査に通りやすい状況がわかるでしょう。
発行会社の立場から見ると、在学中に将来安定した収入を得る可能性のあるユーザーを確保しておきたいという意味合いがあります。
上記を考慮すると、審査が緩い学生のうちにクレジットカードを作っておくことがおすすめです。学生向けのクレジットカードは卒業後に社会人向けの一般カードへ切り替わるため、学生のうちにそれほど利用しない場合でも作成しておいて損はありません。
また卒業後にランクの高いクレジットカードを申し込む場合も、学生の間にクレヒスを積み重ねておくことで審査に通りやすくなります。
クレジットカードを作りたい学生は「【VISA・JCB共通】大学生向けクレジットカードの作り方|住所は実家を書くべき?世帯主はどう書く?」をご覧ください。
学生がクレジットカードの審査に通らない原因
学生がクレジットカードの審査に通りやすいとは言っても、申し込むと必ず作成できるというわけではありません。条件を満たさないと、クレジットカードの審査に落ちて発行できない場合もあります。
審査落ちになる場合、何らかの原因があることはまず間違いないでしょう。特に理由もなく、クレジットカードを作れないケースは考えにくいです。
クレジットカードの審査に落ちることは、誰しも避けたい事態であると思います。審査落ちを避けるために大切なことは、原因を把握しておくことです。
よくある原因を把握してあらかじめ準備しておくことで、審査に通る確率を上げられます。
ここからは適切に事前準備するためにも、学生がクレジットカードの審査に通らない原因を見ていきましょう。
原因①申込基準を満たしていなかった
申込基準を満たしていなかった場合、当然ながら審査には通りません。クレジットカードにはそれぞれ発行対象などの基準が設定されています。
例えば、クレジットカードは年齢が18歳以上でなければ発行できません。また、年齢の条件を満たしていても高校生が作ることは不可能です。
また、ゴールドカードやプラチナカードなどランクの高いクレジットカードの場合は、25歳以上など通常より高めの年齢が基準となることもあります。
さらに、一定以上の年収など年齢以外の条件が求められるケースもあるため、事前に確実に確認しておきましょう。「学生向け」「若年者向け」以外のクレジットカードを作成する際は、特に注意してください。
原因②同時に3枚以上のカードに申し込んだ
同時に3枚以上のカードに申し込んだ場合も、審査に通過できなくなります。短期間に3枚以上のクレジットカードを申し込こむと、お金に余裕がない人と判断されて審査に落ちる可能性が高まります。
「数を撃てば当たる」という考え方を棄てて、候補を絞ることが大切です。
なお、クレジットカードを申し込んだ履歴は6か月間残ります。つまり、6か月以内に複数のクレジットカードを申し込んだ場合、発行会社にはその情報は伝わります。
そのため、3枚目以降のクレジットカードを作りたい場合、6か月経過したあとにした方が良いでしょう。6か月経過すれば履歴を参照できなくなるため、総借入額などに問題がない限り審査に影響が出ません。
原因③携帯料金や家賃などを滞納したことがある
過去に携帯料金や家賃などを滞納したことがある場合、審査に落ちる可能性があります。個人信用情報機関に登録された延滞の情報から、クレジットカードの返済も滞るかもしれないと判断されるからです。
スマホ本体の代金を分割して支払っている場合、ローンの1種として扱われます。そのため、3か月以上滞納したり、延滞を繰り返したりすると個人信用情報機関に情報が残ってしまいます。
ただし月額料金は対象外であるため、本体を一括購入している場合には延滞しても影響はありません。
また、不動産会社は個人情報信用機関に加入していないため、家賃の滞納情報は基本的には登録されません。しかし、賃貸保証サービスを利用している場合は、個人情報信用機関に登録されるため、注意が必要です。
もし過去の延滞に不安を感じる場合、CICで情報を開示して事前に内容を確かめておく方法があります。
原因④書類に記載ミスがあった
提出した書類に記載ミスがあった場合、審査に落ちる可能性が出てきます。発行会社の視点で考えると、誤って記載したのか情報をごまかそうとしたのか判別が付かないためです。
個人情報に誤りがあった場合、他人が素性を偽って申し込んだ可能性が出てきます。また本人が申し込む場合でも、以下のように勘違いされる場合があるでしょう。
- 年収を高めに記載した
- 他社からの借入額を低めに記載した
まして電話番号が間違っていると、本人確認もできません。そのため、記載ミスがないように十分気をつけて書類の作成あWebサイトでの入力を完了する必要があります。
記載ミスにあとから気付いた場合、発行会社に連絡してその旨を伝えると、対処してもらうことが大切です。
原因⑤完了していない審査手続きがあった
完了していない審査手続きがある場合も、審査に通らない原因となりえます。審査手続きの中には、本人確認や在籍確認など電話連絡が来るプロセスがあるので気をつけましょう。
本人確認は、クレジットカードの申し込み者が本人であることを確かめる電話です。また、在籍確認は申し込み者が本当に記載の職場で働いているかを確認するために行われます。
いずれも電話に出て対応するだけで問題ありませんが、電話に出られないと審査手続きが進みません。電話が来る可能性があることを認識しておき、できるだけ即座に対応できるように準備しておきましょう。
在籍確認が来るかもしれないことを、あらかじめアルバイト先に伝えておくことも大切です。
原因⑥親の同意を得られなかった
親の同意を得られなかった場合、学生の審査通過は難しくなります。未成年者がクレジットカードを申し込む場合、親の同意は必須になるからです。
クレジットカードの種類によっては、成人であっても学生の間は親の同意を必要とする場合もあります。
同意を確かめる電話がかかってきた際、親が拒否してしまうとクレジットカードを発行できません。また、同意書を提出するタイプの場合、サインを書いてもらうなどの手続きが必要です。
つまり、あらかじめ親にクレジットカードを作ることを相談しておくことが重要になります。怪しい勧誘や詐欺などと勘違いして断る事態を防ぐために、電話連絡が来る可能性を伝えておくことも大切です。
原因⑦親に何かしらの原因があった
親に何かしらの原因がある場合、審査の通過は難しくなってしまいます。さまざまな原因が考えられますが、よくあるものは以下の2つです。
- 親がブラックリストに入っている
- 世帯年収が極端に少なすぎる
学生のクレジットカードの審査では、親の収入は大きな影響を与えます。親がブラックリストに入っている場合、返済が滞る可能性があると評価されて審査落ちになる場合が多いです。
学生自身に十分な年収がある場合にはフリーターとしてクレジットカードを作成するという対策がありますが、学生と比べて審査が厳しくなってしまいます。
また、親の世帯年収が極端に少ない場合も、同様に返済能力を疑われて審査に通りにくくなります。
審査に落ちてしまう原因について詳しく知りたい方は「クレジットカードの審査が通らない3つの原因|落ちたら理由を知って対策しよう」も参考にしてください。
学生がクレジットカードの審査に落ちたときは?
学生がクレジットカードの審査に落ちた場合、どのように対応すればよいのでしょうか。審査に落ちる原因の中には本人が対応しようのない項目もあるため、落ちた際の対処法も知っておきたいところです。
ここからは、審査に落ちたときに実践したい対応策について詳しく見ていきましょう。
審査の甘いカードに申し込む
簡単な対応策として、次に申し込むカードを審査の甘いカードに申し込む方法があります。クレジットカードごとに審査の基準は異なっており、審査が比較的甘めのクレジットカードも存在します。
詳細な審査のプロセスを外部から知ることはできませんが、過去の傾向やユーザーの口コミなどから審査の通りやすさを評価できるでしょう。例えば年収や属性が指定されていないクレジットカードは審査が緩い傾向にあるため、狙い目です。
ただし、短期間に3枚以上申し込まないように気をつける必要があります。審査に落ちてすぐに対策なしで別のクレジットカードの手続きを続けると、6か月以内に3枚以上というラインをすぐに越えてしまいます。
審査の甘いクレジットカードであっても発行できなくなる場合があるため、十分な期間を空けてください。落ちてから半年以上経過してから申し込むのが最も安全です。
審査に通りやすいクレジットカードについて詳しく知りたい方は「【激甘】審査がゆるいクレジットカードランキング|通りやすいカードをより甘いものにする7つの簡単なコツ」も参考にしてください。
おすすめの学生向けカードについて詳しく知りたい方は「【大学生向け】おすすめクレジットカードランキング|最強カードや初めての学生が持つべきお得な1枚はこれ」をご覧ください。
家族カードに申し込む
家族カードに申し込むことは、学生が審査に落ちた際の手堅い選択肢です。家族カードとは、すでにクレジットカードを契約済みの方の家族が発行できるクレジットカードです。
利用限度額は元のクレジットカードと家族カードの間で共有され、利用分を合算した金額が銀行口座から引き落とされる仕組みになります。
複数のクレジットカードで1つの契約を共有することをイメージすると、理解しやすいでしょう。大半の家族カードでは、ポイントプログラムや旅行保険など、元のクレジットカードと同様のサービスを受けられます。
審査の必要のなさや機能面を考えると、家族の中にクレジットカードを所有している方がいればぜひ実践したい方法です。
ただし家族カードを発行できるかどうかは、クレジットカードごとに異なります。また、発行手数料が必要になる場合や年会費がかかる場合もあるため、元のクレジットカードの公式サイトで確認しておきましょう。
家族カードの比較するポイントやおすすめのカードについて詳しく知りたい方は「内部リンク:家族カード おすすめ」を参考にしてください。
デビットカードやプリペイドカードに申し込む
クレジットカードがどうしても発行できない場合、代わりとして「デビットカード」や「プリペイドカード」に申し込む方法があります。
デビットカードは使うたびに銀行口座から即座に引き落としが実行されるカードで、プリペイドカードは前払いした分のみ使えるカードです。
クレジットカードと異なりお金を借りるシステムではないため、厳しい審査なしで発行できます。また、銀行口座を持っているなど最低限の条件を満たすだけで大丈夫です。
さらにクレジットカードと同様に「VISA」や「Mastercard」などの国際ブランドを選べるカードもあるため、クレジットカードに近い感覚で支払いに利用できます。
ただし、店舗やWebサイトによっては利用できない場合もあるため注意してください。デビットカードまたはプリペイドカードの使い道がある程度決まっている場合、あらかじめ利用予定の店舗や公式サイトの支払いに関する情報を確かめておきましょう。
利用の可否が明記されていることがあります。
必ずクレジットカードを作りたい方は「ブラックでも必ず審査が通るカードは3種類|誰でも絶対作れるクレジットカードはこれ」も参考にしてください。
学生のクレジットカード審査に関するよくある質問
審査なしのクレジットカードはある?
審査なしのクレジットカードは、基本的に存在しません。毎月返済できるかどうかわからない状態では、クレジットカードは作成できないからです。
仮に審査なしで誰でも作れるクレジットカードがあった場合、滞納者が続出してサービスが継続できなくなるでしょう。悪質なユーザーが次々と発行して、不正利用や詐欺などの問題が起きることは容易に想像できます。
ただし家族カードに関しては既に発行している方に対する審査が済んでいるため、審査せずに申し込めます。そのため、審査に不安を感じている場合は、家族カードを申し込むと良いでしょう。
家族カードの発行が難しい場合、審査が甘いクレジットカードを選ぶ形で対処することになります。
奨学金は審査に影響する?
奨学金の有無は、学生のクレジットカード発行の審査に影響しません。借り入れ形式の奨学金であっても、学生の間はローンとして扱われないためです。
つまり、奨学金を受け取っていても問題なくクレジットカードを作成できます。他社からの借入額として申告することも不要です。
ただし、卒業後は奨学金の返済を滞納しないように気をつけましょう。奨学金の返済を滞納した場合、個人信用情報機関に金融事故を起こした記録が残ります。
この記録があると、新しくクレジットカードを作ろうとした際、審査に影響が出ることは必須です。記録は5年間残るため、新しくクレジットカードを作れない状況が長く続くことになります。
クレジットカードの返済と同様に、返済を滞納しないようにこころがけることが大切です。
アルバイトをしていない場合でも審査に通る?
アルバイトしていない場合でも、クレジットカードの審査に通ることは可能です。学生の場合、本人に収入がなくても親権者の年収に問題がなければクレジットカードを発行できます。
特に学生向けのクレジットカードの場合、年にいくら稼いでいるか気にする必要はありません。実際、年収0円の方でもクレジットカードを発行できた実績は数多く存在します。
自分には無理だとあきらめるのではなく、しっかり準備した上で申し込んでみると通ることが多いです。
ただし利用限度額が一般的なクレジットカードと比べて低めに設定されるなど、使い勝手が多少悪くなることは知っておく必要があります。
学生のクレジットカード審査まとめ
学生はクレジットカードの入会審査に通りやすいと言えます。しかし、さまざまな原因で審査に落ちてしまう可能性も考えられます。
事前の準備で防げる原因から、親の同意や問題など本人には対処しようのない原因までその内容はさまざまです。必ず審査に通りたい場合は、原因を事前に把握して可能な範囲で対策をとる必要があります。
審査のないクレジットカードは存在しないため、審査に落ちた際は以下のような対策が必要です。
- 審査が甘いクレジットカードへ申し込む
- 家族カードを発行する
- デビットカードやプリペイドを発行する
また、奨学金を受け取っている場合や働いていない場合でも、クレジットカードの審査に通過することは可能です。他の原因で発行できない場合はありますが、最初からあきらめるのは非常にもったいないです。