2021年5月12日

アメックス・ビジネス・プラチナの特典や優待サービス、年会費、申し込み条件を紹介

アメックス・ビジネス・プラチナって名前からして高級そうだけど、どんなカードなの?
アメックス・ビジネス・プラチナはほかのプラチナカードには存在していない以下の特徴があります。

アメックス・ビジネス・プラチナの特徴

  • 追加カードを4枚まで無料発行
  • プラチナセレクタリーサービス(コンセルジュ)
  • クラウド会計ソフト freeeの会計ソフトと連携可能
  • デポジットで事業規模に合わせて上限額を設定
  • 充実の国内外の傷害保険
  • 国内航空機遅延補償
  • 豪華な空港ラウンジ|世界1,200か所以上
  • 海外主要都市のメジャーホテルの上級会員資格
  • 国内外のショッピング補償
  • ゴルフ優待
  • ショッピング優待
  • メディカル・コンサルテーションを利用可能
  • 年会費143,000円
これだけ多くの特徴があるため、以下のような方にアメックス・ビジネス・プラチナは特におすすめです。

アメックス・ビジネス・プラチナがおすすめの人

  • 効率良く経費の管理をしたい方
  • 上限額を気にせず利用したい方
  • 海外・国内問わず出張が多い方
  • プラチナカードのステータスが欲しい方
また、アメリカン・エキスプレス・プラチナは人によってデメリットもあるため、その点も踏まえてこの記事では以下の内容を解説しています。

個人の方はアメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードを利用できないため、個人の方でも利用できるアメックスカードについては以下の記事をご覧ください。

目次

アメックス・ビジネス・プラチナとは?|経営者や法人向けの最上位ランクのカード

アメックス・ビジネス・プラチナとはアメックスが中小企業の経営者や個人事業主に向けて発行しているプラチナランクのプロパーカードです。名前からもわかるとおりビジネスに役立つ特典が充実しているため、事業の経費を支払う手段としてぜひ検討したい1枚となります。

しかしアメックス・ビジネス・プラチナにどんなメリットがあるのか把握していない方も多いでしょう。優れた性能を持つカードではありますが、デメリットも存在するため適当に作ると後悔することにもなりかねません。

そこで今回の記事ではアメックス・ビジネス・プラチナの基本的な情報について紹介していきます。記事の内容を把握することで、あなたにとって価値のあるカードなのか判断しやすくなるでしょう。

アメックス・ビジネス・プラチナのビジネス系のメリット・特典まとめ

アメックス・ビジネス・プラチナの最大の魅力は、ビジネス系のメリット・特典が豊富に用意されている点にあります。独自の特徴をうまく活かすことで、経営を成功させる手助けとなるはずです。

以下の表は、アメックス・ビジネス・プラチナが持つビジネス系のメリット・特典です。

アメックス・ビジネス・プラチナのメリット

    • 追加カードを4枚まで無料発行
    • プラチナセレクタリーサービス(コンセルジュ)
    • ビジネスの経費をカード一枚に集約
    • クラウド会計ソフト freeeの会計ソフト
    • デポジットで事業規模に合わせて上限額を設定

それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

追加カードを4枚まで無料発行

アメックス・ビジネス・プラチナは、追加カードを4枚まで無料で発行可能です。一般的なカードでは家族カードを発行できるサービスを提供しているものが多く見られます。しかしアメックス・ビジネス・プラチナの場合、従業員や役員を対象として追加カードを作成できる仕組みです。

さらに、追加カードは本会員のカードと同様に豊富なサービス・特典を利用できます。

4枚ちょうど発行した場合5人分のサービス・特典を1人分の年会費で利用できるため、非常にお得です。

また追加カードを発行することでいつどこでカード決済したかがわかりやすくなり、経費を管理する手間も省けます。

プラチナセレクタリーサービス(コンセルジュ)

アメックス・ビジネス・プラチナの会員は、プラチナセレクタリーサービスというコンシェルジュサービスを利用できます。24時間365日体制でさまざまなサポートを受けられるサービスです。

サービス内容の一例

  • 海外出張の際、ホテルや航空券などを手配する
  • 接待のためのレストランを予約する
  • フラワーギフトの宅配を手配する

提携している航空会社の国際便なら料金に割引が適用される点も魅力です。また電話連絡のみでなくメールで返答してもらうことも可能なため、情報を整理しやすいメリットもあります。

ビジネスの経費をカード一枚に集約

ビジネスの経費をカード1枚に集約できる点も、アメックス・ビジネス・プラチナが持つ特徴の1つです。カード決済を積極的に利用することで、以下のような経費の支払いを1枚のカードにまとめられます。

サービス内容の一例

  • 出張の際の宿泊代・交通費
  • 接待のための飲食代
  • 事業所の水道光熱費
  • 筆記用具やコピー用紙などのオフィス用品代
  • 派遣社員の人件費
  • ビジネスに伴う税金

あらゆる経費をアメックス・ビジネス・プラチナの明細で管理・確認できるようになるため数多くの領収書を管理する手間も大きく軽減できるでしょう。

クラウド会計ソフト freeeの会計ソフト

クラウド会計ソフトfreeeとデータ連携できる点も、アメックス・ビジネス・プラチナで注目したい特典の1つです。

freeeは個人事業主や中小企業向けのクラウド会計ソフトとなります。簿記や経理の知識なしでも使いやすく、経理業務の効率化に役立つソフトです。

アメックス・ビジネス・プラチナはデータ連携により利用情報をfreeeへ取り込めるため、経費の入力にかかる時間を節約できます。

1つ1つ明細を確認しながら入力せずに済むため、非常に便利なサービスと言えるでしょう。

有料制で登録の必要はありますが、省ける手間を考えると十分にコストを支払う価値のあるサービスです。

デポジットで事業規模に合わせて上限額を設定

デポジットで事業規模に合わせた上限額を設定できることも、ビジネスで使いやすい点と言えます。

預かり金を事前に入金しておくことで、アメックスが設定した限度額以上の支払いも可能になる仕組みです。

例えば、利用限度額が200万円であっても、100万円をデポジットとして入金するなら300万円まで利用できます。

海外出張や高額商品の購入などで経費がかさみ、想定していた以上の金額をカード決済する必要が生じることは少なくありません。しかしデポジットの仕組みがあるカードなら、限度額に到達しそうなときでも問題なく対応できます。

利用上限に不便さを感じたことのある経営者の方でも、アメックス・ビジネス・プラチナなら満足できる可能性が高いでしょう。

アメックス・ビジネス・プラチナの出張に便利なメリット・優待特典まとめ

アメックス・ビジネス・プラチナは国内・海外を問わず、出張に便利なも揃っています。出張の機会が多い会社・個人事業主なら、豊富な特典を活かせる場面も多くなるはずです。

出張に便利なメリット・優待特典

    • 充実の国内外の傷害保険
    • 国内航空機遅延補償
    • 豪華な空港ラウンジ|世界1,200か所以上
    • 海外主要都市のメジャーホテルの上級会員資格
    • 国内外のショッピング補償

それぞれのメリット・優待特典を詳しく解説していきます。

充実の国内外の傷害保険

旅行損害保険が充実していることは、出張の多いビジネスパーソンにとって安心感につながります。アメックス・ビジネス・プラチナは国内・海外の両方に旅行損害保険が付帯するカードです。

ケガや病気の治療にかかる費用が最高1,000万円まで補償される内容で、現地でトラブルが起きた際も金銭的な心配は無用です。

自動付帯だから旅行代金をカード決済しなくても旅行損害保険が適用するってすごいですね!

海外旅行の補償内容は以下の表のようになります。

補償保険金額(自動付帯)保険金額(利用付帯)
死亡・後遺障害最高5,000万円最高1億円
傷害治療費用最高1,000万円最高1,000万円
疾病治療費用最高1,000万円最高1,000万円
賠償責任最高5,000万円最高5,000万円
携行品損害1旅行につき最高100万円1旅行につき最高100万円
救援者費用期間中最高1,000万円期間中最高1,000万円

また、国内旅行の補償内容は以下の表のとおりです。死亡・後遺障害保険が自動付帯するのみでなく、入院保険金や手術保険金なども補償されます。プラスアルファの医療保険が欲しいという場合にも頼れる内容と言えるでしょう。

補償保険金額(自動付帯)保険金額(利用付帯)
死亡・後遺障害最高5,000万円最高5,000万円
入院保険金日額5,000円日額5,000円
手術保険金最高20万円最高20万円
通院保険金日額3,000円日額3,000円

国内航空機遅延補償

アメックス・ビジネス・プラチナには、国内便で飛行機が遅れた際に補償を受けられる仕組みもあります。航空機の遅延は天候や機材トラブルなどさまざまな要因によって起きるものです。出張の機会が多い方の場合、遅延に遭遇する可能性も高くなることでしょう。

遅延保障の詳細は下表のとおりです。

補償内容
乗継遅延費用乗継の際に遅延が原因で生じた宿泊代・食事代を最高30,000円まで補償
出航遅延・欠航・搭乗不能費用4時間以上の遅延・欠航・搭乗不能の際、食事代を最高30,000円まで補償
受託手荷物遅延費用手荷物の運搬が遅延した際、衣類や生活必需品の購入費用を最高30,000円まで補償
受託手荷物紛失費用手荷物が紛失した際、衣類や生活必需品の購入費用を最高60,000円まで補償

豪華な空港ラウンジ|世界1,200か所以上

アメックス・ビジネス・プラチナを窓口で提示するのみで、国内主要空港のラウンジを無料で利用できます。

ラウンジでは、無料ドリンクを飲みながらリラックスしたり、無料WiFiや電源コンセントを利用して仕事を進めたりとさまざまな使い方ができるでしょう。同伴者も1名まで無料利用できる点もありがたいところです。

また世界1,200か所以上の空港ラウンジを利用できるプライオリティ・パスも無料で発行できます。事前に申請する必要はありますが、海外出張の多い方でも待ち時間を有意義に過ごせるでしょう。プライオリティ・パスも同伴者1名まで利用できる点は変わりません。

海外主要都市のメジャーホテルの上級会員資格

アメックス・ビジネス・プラチナには海外主要都市のメジャーホテルで上級会員資格を得られる特典もあります。

上級会員資格が得られるホテルグループは以下の4つです。

上級会員資格が得られるホテルグループ

  1. マリオット・インターナショナル
  2. カールソンレジドールホテルズ
  3. ヒルトン・ワールドワイド
  4. シャングリ・ラ ホテルズ & リゾーツ

上級会員資格を得るには宿泊数などの条件を満たす必要があるため、最初から上級会員向けのサービスを利用できることは明確なメリットです。例えばマリオネット・インターナショナルでゴールドエリートを取得するには合計25泊が必要になります。

上級会員資格を得ることで利用できるようになるサービスの例は以下のとおりです。

出張に便利なメリット・優待特典

    • 部屋のアップグレード(空き状況による)
    • 完全予約保証
    • ボーナスポイントの獲得(ホテルグループごとのポイント)
    • レイトチェックアウト
    • 朝食の無料提供

国内外のショッピング補償

国内・海外の両方でアメックスでのショッピングに対して補償が付く点もメリットと言えます。不正使用や破損・盗難などのトラブルが生じた場合でも、金銭的損失を心配する必要がありません。

またキャンセルに伴う手数料が補償されるキャンセル・プロテクションや電化製品の補償期間が実質延長されるビジネス・ワランティ・プラスも、不測の事態に対応しやすくなる仕組みと言えるでしょう。

以下の表は、アメックス・ビジネス・プラチナで受けられるショッピング補償の内容についてまとめたものです。

サービス名内容
オンライン・プロテクションインターネット上での不正使用が発覚した場合、利用金額の支払いが免除される
リターン・プロテクション購入店が返品に応じない場合、アメックスに商品を返却することで年間15万円まで払い戻しを受けられる
キャンセル・プロテクション旅行・宿泊・イベントなどをキャンセルした際、キャンセル料の補償を年間50万円まで受けられる
ビジネス・ワランティ・プラス購入したパソコンやコピー機などの電化製品が故障した際、補償を年間20万円まで受けられる(3年間)
オフィス・ウェア・プロテクション購入したパソコンやコピー機などの電化製品が破損・火災・水漏れなどによる損害を受けた際、補償を年間20万円まで受けられる(3年間、ビジネス・ワランティ・プラスと金額を共有)

アメックス・ビジネス・プラチナのその他のメリット・特典まとめ

アメックス・ビジネス・プラチナではビジネス系や出張に便利な特典以外にも豊富なメリット・特典を利用できます。ビジネスのみでなく普段使いでも便利な特典が含まれているため内容を把握しておいて損はありません。

ビジネス以外でも便利なメリット・特典

    • メディカル・コンサルテーションを利用できる
    • ゴルフ優待
    • ショッピング優待

それぞれのメリット・特典をチェックしていきましょう。

メディカル・コンサルテーションを利用できる

メディカル・コンサルテーションを利用できる点も、アメックス・ビジネス・プラチナのメリットです。

メディカル・コンサルテーションは、生活習慣や食生活などの健康管理や医療に関する電話相談を無料でできるサービスとなります。最近運動不足が気になる・身体の調子が良くないなど、健康に不安を抱えている方にとっては心強いサポートとなるでしょう。

また病気の治療に適した医療機関の無料案内や各種検診の優待割引などもサービス内容に含まれます。そのため、セカンドオピニオンを得たい場合や健康状態をチェックしたい場合にも役立つ特典です。

ゴルフ優待

アメックス・ビジネス・プラチナにはゴルフ保険が付帯します。しかも保険の内容はケガに対する補償を受けられるゴルファー傷害補償のみではありません。

ゴルフ用品の盗難・破損を補償する保険やホールインワン・アルバトロスの記念品・祝賀イベントなどの費用を補償する保険も付帯するため、安心感を持ってゴルフを楽しめるでしょう。

具体的なゴルフ保険の内容は下表のとおりです。

補償保険金額
死亡・後遺障害最高1,000万円
入院保険金日額15,000円
通院保険金日額10,000円
ゴルフ用品補償年間10万円まで
ホールインワン・アルバトロス費用補償1回につき30万円まで
第三者賠償責任補償1事故につき5,000万円まで

ショッピング優待

アメックス・ビジネス・プラチナは、ショッピング優待も充実しています。通常年3,300円の手数料が必要なメンバーシップ・リワード・プラスというプログラムに無料で登録できるからです。

メンバーシップ・リワード・プラスに登録済みの場合、買い物での獲得ポイントが3倍になるボーナスポイントプログラムを利用できます。

ポイント3倍になる優待店の一例

  • Amazon.co.jp
  • ヤフーショッピング
  • ヤフオク!
  • iTunes Store
  • JAL公式ウェブサイトでのオンライン購入(国内航空券・ツアー商品)
  • HISの公式ウェブサイトでのオンライン購入(海外航空券・ホテルの事前決済・レンタカーなど)
  • アメリカン・エキスプレス・トラベルオンライン(国内航空券・ホテルの事前決済・レンタカーなど)

アメックス・ビジネス・プラチナのデメリット

アメックス・ビジネス・プラチナは事業用に便利なカードですが、デメリットがないわけではありません。

具体的なデメリットとして、以下のようなことが挙げられるでしょう。

アメックス・ビジネス・プラチナのデメリット

  • 年会費が他のプラチナカードよりも高額
  • 税金を支払う場合、還元率が低くなる
  • アメックス・プラチナの一部特典が利用できない

年会費が143,000円と高額な点は明らかなデメリットと言えます。他のプラチナカードの年会費は2~3万円代のものが多く、維持コストは段違いです。

特典の内容を考えると納得の行くコストですがカードの性能を活かすことを意識しないと元を取れない可能性があります。

税金の支払いでは還元率が通常の半分になってしまう点や、個人向けのアメックス・プラチナで利用可能な2 for 1ダイニングなどの一部特典が利用できない点もデメリットです。

アメックス・ビジネス・プラチナの申し込み条件

アメックス・ビジネス・プラチナの申し込み条件は、法人の経営者か個人事業主であることです。申し込みの時点で、法人代表者・個人事業主のどちらであるかを選択することになります。

そのため、個人の方がアメックス・ビジネス・プラチナを申し込むことはできません。

また、申請する法人・個人事業が架空のものであってはいけません。事業所の住所や固定電話の番号など実際に事業を行っているかどうかについてチェックされるため、虚偽の情報を伝えることは厳禁です。

アメックス・ビジネス・プラチナに関するよくある質問

アメックス・ビジネス・プラチナの発行にインビテーションは必要?

アメックス・ビジネス・プラチナの発行にインビテーションは必要ありません。以前は招待を受けない限り作成できないカードでしたが、システムが変わって自ら申し込めるようになりました。

アメックス・ビジネス(グリーン)やアメックス・ビジネス・ゴールドで利用実績を積まずに、いきなりビジネス・プラチナを発行する選択肢ができたということです。

ただし直接申し込めるようになったからとはいえ、誰でも簡単に作れるというわけではありません。インビテーションを受ける場合と同じく、ふさわしい利用実績・クレヒスが求められるはずです。

アメックス・ビジネス・プラチナの審査や年収条件はある?

アメックス・ビジネス・プラチナを発行するには、アメックスによる審査を受けなければなりません。審査基準は公開されていませんが、返済能力があるかどうか事業に信頼性があるかなどさまざまな項目が考慮されると考えられます。

また、申し込む本人の属性も審査に影響を与える可能性が高いでしょう。事業が順調に進んでいるとしても、個人に延滞などの事故情報があった場合審査落ちのリスクが出てきます。

年収条件に指定はありませんが、個人向けのアメックス・プラチナの事例から判断すると年収400~500万円は必要となるでしょう。

【まとめ】アメックス・ビジネス・プラチナは年会費以上の特典が豊富

アメックス・ビジネス・プラチナは年会費が143,000円と高額なカードですが、利用できる特典は金額以上の価値を持っています。

追加カードの無料発行や充実した保険内容、安心感につながるプロテクションサービスなど特典の内容もバラエティ豊富です。事業用カードとして作成しておくことで、さまざまな場面で役立つことでしょう。

しかし漫然とカードを作るのみでは、十分なリターンが得られないことも事実です。用意されている特典を把握した上で、適切な使い方を考える必要があります。

優れた特徴を持つビジネス用カードではありますが、性能を活かすにはユーザーの力量が問われることでしょう。