2020年12月14日
【まとめ】リクルートカードのメリット・デメリットを徹底解説
年会費無料のカードの中で、還元率『1.2%』とトップクラスの高還元率を誇るリクルートカード。
「実はデメリットがあるんじゃないの?」
「貯めたポイントはちゃんと使えるの?」
いざ作ろうと思うと、不安になるものです。
リクルートカードで貯まったポイントは、そのままだと使い道が限られますが、ある方法で使用できるお店が劇的に増えます!
本記事では、リクルートカードを作る前に知っておきたい『リクルートカードのメリット・デメリット』について、徹底解説します。
目次
【悪評?】そもそもリクルートカードを持つ価値はあるのか?
リクルートカードの口コミを見ていると、「ポイントが使い難い!」との声が目立ちます。
せっかく高還元率でも、ポイントが使えないのなら意味がないのでは?
実際に使っている人の口コミを探してみました。
Pontaやdポイント貯まるクレジットカードかなりあるけど、リクルートカードの1.2にかなわないと思うのであえてローソンやauのクレジットカード使うメリットがよく分からない。
— y (@yu_l09) November 3, 2020
生活のメインカードに使ってたらゴリゴリたまるw
クレカよくわからん人はぶっちゃけとりあえずリクルートカードと楽天カードの2枚持ってたら大丈夫と思ってる— ぐり (@gurilifeafter) July 21, 2020
リクルートカードを活用している人には、次のような特徴があるようです。
- Pontaポイントをよく使う
- 楽天カードとリクルートカードを2枚持ちし、楽天ポイントとPontaポイントの両方でポイ活をしている
楽天経済圏ならぬPontaポイント経済圏をおすすめしている人もおり、こういったリクルートカードの口コミを読んでいると、どうしても『Pontaポイントを貯めるならリクルートカード』と思い込んでしまいます。
しかし、実はこれは大きな誤解。
「ポイントが使えない!」という悪評は、リクルートカードでPontaポイントが貯まると誤解したことが原因のようです。
この辺については『リクルートカードのデメリット3選』で触れていますので、ぜひご確認ください。
リクルートカードのメリット6選
リクルートカードの6つのメリットをご紹介します。
- 年会費が永年無料
- ポイント還元率が『1.2%』と高還元
- 電子マネーチャージでもポイントが貯まる(ポイント対象金額は上限3万円)
- Pontaポイントに交換して多くのお店で使える
- 付帯保険がとてもお得
- ETCカードの年会費は無料(JCB以外は発行手数料1,000円)
年会費が永年無料
リクルートカードの年会費は永年無料、2年目以降も無条件で年会費が無料です。
クレジットカードを作ると「知らないうちにカードの年会費が引かれていた!」なんてトラブルがよくありますが、リクルートカードにその心配は無用です。
仮に作ってから一度もカードを使わなくても、保有してるだけで損をすることはありません。
ポイント還元率は『1.2%』と高還元
リクルートカードのポイント還元率は『1.2%』と高還元。
年会費が永年無料のクレジットカードは還元率0.5%が多く、高還元率と言われる楽天カードとYahoo! JAPANカードも還元率1.0%です。
リクルートカードの『1.2%』はトップクラスの高還元率と言えます。
外出先での買い物やネットショッピングはもちろん、公共料金や定期代の支払いも『1.2%』ポイント還元されます。
リクルートカードはポイント付与条件が甘い
高いポイント還元率に加えて、リクルートカードはポイントが得やすいルールになっているのも魅力。
リクルートカードのポイント付与条件はこちら。
- 毎月15日までの利用合計額に対して、翌月11日にポイント付与
- 100円毎にポイント付与
これがなぜポイント取得に有利なのでしょうか?
会計毎にポイントを付与するタイプのカードと比較してみましょう。
リクルートカード | その他のクレジットカード |
---|---|
利用合計額に1.2%ポイント付与 | 会計のたびに1.2%ポイント付与 |
550円×10回=合計5500円→66ポイント | 550円×10回→60ポイント |
合計額に対してポイント計算される方が、ポイント取得に有利です。
続いて、1000円毎にポイント付与されるカードと比較してみましょう。
リクルートカード | その他のクレジットカード |
---|---|
100円毎に1.2%ポイント付与の場合 | 1000円毎に1.2%ポイント付与の場合 |
5500円→66ポイント | 5500円→60ポイント |
100円毎にポイント付与の方が、切り捨てられるポイントが少なくなります。
同じ還元率であっても、ポイント付与条件によって実際に得られるポイントにこれだけ差が生まれます。リクルートカードは、ポイントを貯めるのに有利なクレジットカードと言えるでしょう。
リクルートポイントの有効期限は実質無期限
リクルートポイントの有効期限は、年に1回でもカードを利用するなら実質無期限です。
リクルートカードのポイント有効期限は『最終のポイント加算日から12ヵ月後の月末まで』ですので、カードの利用を止めない限りポイントは失効しません。
ただし、期間限定リクルートポイントには有効期限がありますのでご注意ください。
リクルート系サービスの利用で還元率UP
リクルート系サービスを利用すると、Pontaポイントが加算されて還元率がさらに上がります。
サービス名 | リクルートポイント | 加算Pontaポイント | 合算ポイント |
---|---|---|---|
ポンパレモール | 1.2% | 3.0%以上 | 4.2% |
ホットペッパーグルメ | 1.2% | 来店人数×50ポイント | 1.2%+50ポイント以上 |
ホットペッパービューティ | 1.2% | 2.0% | 3.2% |
じゃらん | 1.2% | 2.0% | 3.2% |
利用時のポイント加算のタイミングは、各サービスで異なります。こちらをご覧ください。
特にホットペッパーグルメでは、来店で+50ポイント以上加算される上、他の割引クーポンも併用ができます。
例えば1人5,000円の飲み会コースを10人で利用する場合
- 来店ポイント:10人×50ポイント=500ポイント
- カード決済ポイント:50,000円×1.2%=600ポイント
合計で1,100ポイントが貰えます。さらに幹事無料クーポンなどと組み合わせれば、かなりお得に利用できます。
電子マネーチャージでもポイントが貯まる
リクルートカードは、電子マネーチャージでもポイントが貯まります(月上限3万円)。
リクルートカードでチャージできる電子マネーはこちら。
カード名称 | チャージできる電子マネー |
---|---|
リクルートカード(JCB) | モバイルSuica |
リクルートカード(VISA・Mastercard) | モバイルSuica・SMART ICOCA・楽天Edy |
国際ブランドでチャージできる電子マネーの種類が異なりますので、電子マネーチャージに使うならVISAかMastercardが良いでしょう。
電子マネーチャージへのポイント還元率は、通常と同じ『1.2%』です。チャージはポイント対象外か、大幅に還元率が下がるカードが多いので、チャージで『1.2%』ポイント付与は優れたメリットです。
電子マネー側のポイントも付きますので、ポイントの二重取りもできます。
なお、以前はnanacoにもチャージできましたが、2020年3月11日よりチャージ対象外になりました。
Pontaポイントに交換して多くのお店で使える
リクルートポイントは、1ポイント単位でPontaポイントと交換できます(期間限定ポイントは交換不可)。交換率は1リクルートポイント=1Pontaです。
Pontaポイントを会計時に使えるお店は多いので、「ポイントはあるけれど使い道がない!」となる心配はありません。
ジャンル | Pontaポイント提携店 |
---|---|
百貨店・コンビニ・スーパー | 高島屋、ライフ、ローソン、トモズなど |
ホテル | 京阪グループホテル、ルートインホテルなど |
グルメ・飲食 | KFC、ココス、すき家、はま寿司など |
ファッション・美容 | AOKI、セカンドストリートなど |
ネットショップ・通販 | Oisix、auPayマーケット、サンプル百貨店など |
カーサービス | オリックスレンタカー、昭和シェル石油など |
書籍・エンタメ | ゲオ、HMV、丸善ジュンク堂書店など |
他ポイントへの交換 | dポイント、JALマイレージ、カテエネポイント |
この他のPontaポイント提携店はこちらをご覧ください。
また、2021年からリクルートポイント→dポイントへの直接交換も可能になる予定です。
現在もPontaポイントを経由でdポイントにできますが、交換には時間がかかります。dポイントへ直接交換ができるようになれば、ポイントの利用幅はさらに広がるでしょう。
付帯保険がとてもお得
リクルートカードは旅行保険とショッピングガード保険が付帯しており、手厚い補償が受けられます。
国内旅行
補償項目 | 金額 | |
---|---|---|
傷害 | 死亡 後遺障害 | 最高1,000万円 |
海外旅行
補償項目 | 金額 | |
---|---|---|
傷害 | 死亡 後遺障害 | 最高2,000万円 |
治療費用 | 1回の事故につき100万円限度 | |
疾病 | 治療費用 | 1回の病気につき100万円限度 |
賠償責任 | 1回の事故につき2,000万円限度 | |
携行品損害 | 1旅行中20万円限度 保険期間中100万円限度 | |
救援者費用等 | 100万円限度 | |
補償対象旅行期間 | 3カ月 |
ショッピングガード保険(補償期間90日)
補償項目 | 金額 |
---|---|
海外 | 200万円限度 |
国内 | 200万円限度 |
ショッピングガード保険は、1回の事故につき3,000円の自己負担があります。適用条件を満たせば、保険の利用に事前申請は要りません。
年会費永年無料でありながら自動でこれでだけの保険がついてきますので、保険目的でリクルートカードを作るのもおすすめです。
ETCカードの年会費は無料
リクルートカードはETCカードも年会費無料、利用料金に対して『1.2%』のポイントが付与されます。
ETCカードは、2年目以降は有料だったり、無料にする条件がついたりするので、年会費永年無料は大きなメリットと言えるでしょう。
ただし、JCB以外はカード発行時に手数料が掛かるので注意してください。
カード名称 | 年会費 | 発行手数料 |
---|---|---|
リクルートカード(JCB) | 無料 | 無料 |
リクルートカード(VISA・Mastercard) | 無料 | 1,000円 |
リクルートカードのデメリット3選
リクルートカードは年会費が永年無料なので、カードを保有しているだけで発生するデメリットはありません。
しかし、あえてイマイチな所をあげるならこの3つです。
- Pontaポイントが貯まるわけではない:『ただし、Pontaポイントへの交換は簡単』
- JCB以外はETCカード発行手数料がかかる:『ただし、JCBカードなら発行手数料が無料』
- 電子マネーチャージの還元対象額に上限がある:『ただし、電子マネーチャージでポイント付与されるクレジットカードは少ない』
リクルートカードではPontaポイントが貯まらない
よく勘違いされますが、リクルートカードで決済してもPontaポイントは貯まりません。
貯まるのはリクルートポイントです。
- Pontaポイントにして使う場合は、リクルートカードの他にPontaポイントカードが必要
- 期間限定リクルートポイントがよく付与されるが、期間限定ポイントはPontaポイントに交換できない
- リクルートポイントは、リクルート系サービス以外での使い道が少ない
リクルートカードの一番のデメリットは、『リクルートポイントのままでは使い難い』という点です。
リクルートカードを作るなら、ポイントはPontaポイントへ交換する前提になるでしょう。
とはいえ、リクルートポイントからPontaポイントへは1ポイントから交換できて、交換率も1リクルートポイントにつき1Pontaポイントです。
ポイントの交換も即時できますので、手間がかかるだけで大きな問題はありません。
また、2021年からリクルートポイント→dポイントへ、Pontaポイントを経由せずに直接ポイント交換ができるようになります。
『Pontaポイントが貯まる』わけではありませんが、ポイント利用の面で不利にはなりません。
JCB以外はETCカードは発行手数料がかかる
ETCカード自体の年会費は無料ですが、JCB以外は発行手数料がかかります。
カード名称 | 年会費 | 発行手数料 |
---|---|---|
リクルートカード(JCB) | 無料 | 無料 |
リクルートカード(VISA・Mastercard) | 無料 | 1,000円 |
JCBカードを選んでも、ポイント付与などで不利になることはありません。発行手数料を節約したい場合は、JCBを選びましょう。
また、リクルートカードは『JCB』と『VISAまたはMastercard』で発行元が異なるため、実は2枚持ちが可能。「ETCカードはJCB、いつも使うカードはVISA」といった使い方もできます。
電子マネーチャージでのポイント還元は月に3万円まで
リクルートカードで電子マネーをチャージする場合、ポイント対象となる金額は月3万円までです。それ以上チャージしてもポイントは付与されません。
しかし、そもそも電子マネーのチャージはポイント還元の対象外になっているカードが多いのです。月に上限3万円、360ポイントまで付与されるだけでも珍しいと言えます。
電子マネーのポイントと二重取りができますので、むしろお得です。
【結論】メリット・デメリットからリクルートカードはこんな人におすすめ
メリット・デメリットからみて、リクルートカードはこんな人におすすめです。
- クレジットカードでの支払いが多い
- Pontaポイント提携のお店をよく利用する
- 旅行によく行く、または旅行保険代を節約したい
- 電子マネーをよく使う
- ETCを時々利用する
リクルートカードの最大の魅力は、なんといっても『1.2%』の高還元率とポイント付与条件の甘さです。定期代のような大きな支払いはもちろんのこと、通勤途中のコーヒー代のような小さな支払いも、ポイントの取りこぼしがありません。
「常にクレジットカード払い」という人には特におすすめのカードです。
また、付与されるポイントはリクルートポイントですが、Pontaポイントへの交換は簡単にできます。ローソンやすき家などのPontaポイント提携店をよく使う人にも最適なカードです。
「あまりPontaポイントは使わない」という人でも、旅行に行く機会が多いなら持っていて損はないでしょう。リクルートカードは年会費無料ですので、仮に付帯保険のためだけに入会しても、損することはありません。
メインのカードとは別に、サブカードとして気軽に持てるクレジットカードです。
リクルートカードに関するよくあるQ&A
リクルートカードのよくある疑問についてお答えします。
リクルートカードにキャンペーンはあるの?
リクルートカードでは、新規入会や初回利用などでポイントが付与されるキャンペーンを実施しています。
- 新規入会で1,000ポイント
- 初めてのカード利用で+1,000ポイント
- 対象会社(NTTdocomo、au、SoftBank、Y!mobile)の携帯代金を自動支払いにすると+4,000ポイント
基本はこの6,000ポイントが付与されます。
そのほか、時期や条件によって更にポイントが加算されることもあります。
リクルートカードの審査は通りやすい?
クレジットカードの審査基準は非公開のため一概には言えませんが、厳しくはないと噂されています。
リクルートカードは20歳以上の学生にも入会を推奨しており、未成年でも親権者の同意があれば申し込めますので、毎月一定額の収入があるか、扶養に入っている学生なら審査が通る可能性が高いです。
リクルートカードは付帯保険が手厚いため、長期で海外旅行に行きたい学生が保険目的で入会するのもおすすめです。
リクルートカードにゴールドはあるの?
リクルートカードには、ゴールドのような上位カードはありません。
かつてはリクルートカードプラスという上位カードがありましたが、今は新規募集を停止しています。
リクルートカードのメリット・デメリットまとめ
リクルートカードの6つのメリット
メリット | 内容 |
---|---|
年会費が永年無料 | 2年目以降も条件なしで無料が継続される 選べる国際ブランドは3種類
|
ポイント還元率『1.2%』 | カード利用額に応じて『1.2%』のリクルートポイント
リクルート系サービスの利用で還元率UP
|
電子マネーチャージでもポイントが貯まる | 月間のチャージ合計額に対して『1.2%』還元
チャージできる電子マネーは国際ブランドで異なる
*『nanaco』は2020年3月11日からチャージ対象外 |
Pontaポイントへ交換できる |
|
充実の付帯保険 | 旅行損害保険(利用付帯)
ショッピング保険(90日間)
|
ETCカードの年会費が無料 | 年会費は永年無料
|
リクルートカードの3つのデメリット
デメリット | 内容 |
---|---|
Pontaポイントが貯まるわけではない |
交換率は1リクルートポイント=1Pontaポイント、1ポイントから即時交換 |
JCB以外はETCカード発行手数料がかかる |
JCBなら発行手数料は無料 |
電子マネーチャージの還元対象額に上限がある |
ただし、電子マネーチャージでポイント付与されるクレジットカードは少ない |
以上から、リクルートカードは、
- クレジットカード払いが多い
- Pontaポイント加盟店をよく利用する
- 旅行によく行く、または旅行保険代を節約したい
といった人に、特におすすめのカードです。
逆に、
- ステータスの高いカードを持ちたい
- 一切の手間なくポイントを活用したい
- Pontaポイント加盟店をほとんど使わない
といった人は、リクルートカードを持つメリットは少ないでしょう。
とはいえ、リクルートカードは年会費が永年無料です。
「入会特典だけ貰おうかな」というノリで取り合えず作っても、得することはあれ損はないクレジットカードだと言えます。