2021年1月3日

クレジットカードの審査が通らない3つの原因|落ちたら理由を知って対策しよう

クレジットカード 審査 通らない

クレジットカードの審査が通らない3つの原因|落ちる理由をチェック

クレジットカードの審査が通らないときの原因は主に3つあります。

落ちる原因具体例
①スコアリングが低い勤続年数が1年未満、年収が100万円未満、借金があるなど
②金融事故の記録がある長期間の支払い延滞がある、破産履歴があるなど
③担当者チェック時に問題があった書類の記入ミス、書類に虚偽の記載をしたなど

なぜ審査に落ちるかを把握していない場合、状況を改善できないため何度も審査に落ちてしまうでしょう。また、何度も落ちることでさらに審査に通りにくくなります。

しかし原因を理解していれば、事前に準備を整えて審査に通りやすい状態を作れます。ここからは、審査に落ちる3つの原因について詳しく見ていきましょう。

原因①スコアリングの点数が低い

クレジットカードの審査に落ちる原因として、スコアリングの点数が低いことが挙げられます。スコアリングとは、クレジットカードを申し込む方の年収・勤務先といった属性や信用力などを総合的に数値化したものです。

スコアリング点数は、さまざまな理由で低くなってしまいます。それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

勤続年数が1年未満

申込者の勤続年数はスコアリングの基準として重要視されるものの1つです。特に勤続年数が1年未満である場合、点数は最も低くなります。勤続年数が1年未満の場合、今後の収入の見通しが不透明であるからです。

具体的な勤続年数とスコアリング評価の関係を、以下に表でまとめました。

勤続年数スコアリング評価
10年以上★★★★★★★(高)
3年~10年★★★★★
1年~3年★★★
1年未満★(低)

勤続年数のスコアリング評価が高い状態でクレジットカードを申し込むためには、以下の方法が有効です。

  • 同じ職場に最低でも1年以上務めた上で発行の手続きを始める
  • 転職する前にクレジットカードを申し込む

少しでも審査に有利な条件で申し込むために、現在の勤務先にどのくらい勤めているかを計算してみてください。

勤務先が中小企業

申込者の勤務先もスコアリングの基準として重要視される項目の1つです。大手企業と中小企業を比較した場合、中小企業の方がスコアリングの点数は低くなります。

なぜなら、中小企業は大手企業よりも倒産する可能性が高いため、申込者の収入が途絶えるリスクも高いと判断されるためです。

年収が100万円未満

年収もスコアリングの点数を計算する際、重要視される基準の1つです。特に年収が100万円未満の場合、スコアリング評価は低くなります。

以下の表は、具体的な年収とスコアリング評価の関係についてまとめたものです。

年収スコアリング評価
1,000万円以上~★★★★★★★★★★★★★★★
800~1,000万円★★★★★★★★★★★★★
600~800万円★★★★★★★★★★★
400~600万円★★★★★★★★★
300~400万円★★★★★★★
200~300万円★★★★★
100~200万円★★★
100万円未満

年収のスコアリング評価を高めるためには、当然のことながら年収を増やすことが有用です。例えば年収が100万円未満の場合は、現在の仕事に加えて以下ができるか検討してみましょう。

  • アルバイトを掛け持ちする
  • 副業をする

上記のような手段を用いて、年収が100万円を超えてからクレジットカードに申し込むことで審査に通りやすくなります。

職業評価が低い

申込者の職業もスコアリングの際に重要視される基準と言えます。特に正社員でない場合、職業評価が低くなるため注意が必要です。

職業とスコアリング評価の関係について、以下に表にまとめました。

職業スコアリング評価
  • 公務員
  • 国家資格保有者(医師、弁護士、公認会計士、税理士など)
★★★★★★★
  • 会社員
  • 教職員
  • 専業主婦
  • 学生
★★★★
  • 自営業
  • 派遣社員
  • パート、アルバイト、フリーター
★★
  • 無職

安定して定期的な収入を得られる見込みの高い職業ほど、評価は高くなります。そのため、クレジットカードに通りやすい立場で審査に申し込むようにしましょう。その具体例は以下になります。

  • 無職の場合は、アルバイトを始めてからクレジットカードを作る
  • 学生の場合は、卒業する前にクレジットカードを作る
  • 会社員の場合は、独立する前にクレジットカードを作る

職業が変わることで審査の難易度が変わりますし、職業を頻繁に変えることは難しいので、環境が変わる予定がある方は計画的にクレジットカードに申し込みましょう。

信用情報が低い

信用情報が低いことも、スコアリングの点数を下げる原因になりえます。信用情報とは、支払い能力や借り入れ状況などを客観的に判断した信用度を表す情報です。

以下に該当する方は、信用情報が低いと考えていいでしょう。

  • 借金がある方
  • リボ払いの残高が多い方
  • 複数の会社から少額ずつ借りている

どちらの方も「返済しなければならないお金がある」という点で同じです。そのため、他社での借り入れがある場合、返済してからクレジットカードに申し込むことをおすすめします。

現在の信用情報を知りたい方は「CIC 情報開示をしてみよう」をご覧ください。

原因②金融事故の記録がある

クレジットカードの審査に落ちる原因として、金融事故の記録があることも無視できません。金融事故を起こしてしまうとブラックリストに掲載されるため、ほぼ自動的に審査に落ちてしまいます。

「そもそも金融事故って何?」と思っている方も多いのではないでしょうか。ここからは、金融事故とは何を指すものなのかについて具体的な例をチェックしていきましょう。

長期間の支払い延滞(遅延)履歴がある

金融事故の具体的な例として、5年以内に長期間の支払い延滞(遅延)履歴があることが挙げられます。この場合の長期間とは以下のいずれかを指します。

  • 61日以上
  • 3か月以上

つまり、5年以内に61日以上の支払い遅延をした覚えのある方は、個人信用情報機関に情報が保存されているため審査に落ちる可能性があります。

1回でも長期間支払いを延滞してしまうと、クレジットカードを発行しにくくなるため注意が必要です。

強制解約の履歴がある

強制解約の履歴があることも、金融事故の具体的な例の1つです。5年以内に強制解約があった場合、個人信用情報機関に情報が保存され、審査に落ちてしまいます。強制解約になる主な原因として以下が挙げられます。

  • 61日以上、延滞している
  • 他社クレジットカードで延滞記録がある
  • ローンの返済が終わっていない
  • 何かしらの不正利用があった

なお延滞は、「クレジットカードの支払日に利用金額が引き落とせなかった次の日」からカウントが始まります。

強制解約に至るまでには延滞や規約違反などを重ねているケースが多く、審査に通る確率はかなり低いでしょう。

破産履歴がある

金融事故の具体的な例として、破産履歴があることも挙げられるでしょう。5年以内に破産申し立てがあった場合は、個人信用情報機関に情報が保存され、審査に落ちてしまいます。つまり、自己破産するとブラックリストに入っている状態となります。

そのため自己破産した場合、5年~10年ほどクレジットカードを作れません。なお自己破産からクレジットカードが作れるまでの期間は、クレジットカードが加盟している信用情報機関により異なります。

カード会社が加盟している信用情報期間破産情報の登録期間
CIC5年
KSC10年

自己破産から5年~10年経過した場合に以下の状態になっていると、クレジットカードを発行できる可能性があります。

  • 定職についており、長期間安定した収入を得ている
  • 持ち家や社宅などに住んでいる
  • クレジットカードヒストリーの状態が良い

自己破産した場合、クレジットカードを作れるまでに長い期間が必要ですが、どうしてもクレジットカードが欲しい場合は、破産情報の登録期間が消えるまでの間に審査に通りやすい状態を作っておきましょう。

③担当者チェックで問題があった

クレジットカードの審査に落ちる原因として、担当者チェックで問題があった可能性も考えられます。担当者がチェックするさまざまな項目において、問題があると審査に通りにくくなります。

審査に落ちる可能性を減らすには、問題が生じやすい項目を把握しておくことが大切になります。

ここからはどのような場合に担当者チェックに引っかかるか、その具体例を見ていきましょう。

申し込み書類に記載ミスがある

担当者チェックで問題がある場合の例として、申し込み書類に記載ミスがあることが挙げられます。よくあるミスとしては以下が挙げられます。

  • 記入が必須の項目が空欄になっていた
  • 年収欄に誤って月収を記入してしまった

記載ミスをなくすために記入したあと何度も確かめることが大切です。

また、ネットで申し込むことも有用です。ネット申し込みの場合、「記入漏れなどに対して警告を表示する」「次の項目が記入できないようにする」などのシステムが備わっていることが大半のため、ミスが生じにくくなります。

虚偽の情報を書類に記載している

担当者チェックで問題がある場合の例として、虚偽の情報を書類に記載している場合があります。

スコアリング評価を高くしようとして嘘の情報を記入しても、必ずわかってしまうものです。特に以下項目での記入ミスは、虚偽の情報とみなされるためご注意ください。

  • 住所
  • 年齢
  • 年収

評価を高くするためのごまかしは、逆に審査に落ちる原因を生み出してしまいます。

本人確認や在籍確認ができない

本人確認や在籍確認ができないことも、担当者チェックで問題がある場合の例の1つです。本人確認ができない例とその解決方法について、以下に表でまとめました。

本人確認ができない例解決方法
申込時の内容と本人確認書類の内容が異なる
  • 申し込み段階で本人確認書類と内容が一致しているか確認する
本人確認電話につながらない
  • 知らない番号でもクレジットカード申し込み後は電話に出る
  • 出られなかった場合は折り返す

クレジットカードの審査に落ちた後の注意点!発行できない原因になる恐れも

クレジットカードの審査に落ちた後は、以下2点をしないようにご注意ください。

  • 審査に落ちた後すぐに別カードに申し込む
  • 再審査(再申し込み)をすぐに行う

上記をしてしまうと、発行できない原因になる可能性があります。それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。

審査落ち後すぐに別カードに申し込む

審査落ち後の注意点として、すぐに別のカードに申し込まないようにご注意下さい。1か月以内に3枚以上のカードに申し込んだ場合、多重申し込み扱いになります。多重申し込み扱いになった場合、お金に困っていると認識されて審査に通りにくくなります。

発行会社が異なっても、多重申し込みになる点は変わりません。そのためカードの申し込み枚数は、1か月に2枚以下に抑えておくと良いでしょう。

再審査(再申し込み)をすぐに行う

審査落ち後は、再審査(再申し込み)をすぐに行わないようご注意下さい。審査申し込みの記録は半年間保管されるため、半年以内に再審査しても自動的に審査落ちになる場合が多いのが現状です。

安定した仕事への転職や年収アップなど評価を高めるイベントがあったとしても、申し込み記録が原因で門前払いされることも少なくありません。再審査する場合、最低半年以上は期間を開けた方が良いでしょう。

クレジットカードの審査に落ちたらクレヒス作りをしよう

クレジットカードの審査に落ちた場合、クレヒス作りをすることをおすすめします。クレヒス作りとは、クレジットカードの利用情報や過去の支払い履歴を作る行為のことです。具体的な行為としては、以下が挙げられます。

  • スマホ料金を分割払いで支払う
  • すでに持っているクレジットカードを数か月利用する

クレヒスが悪いと審査に通りにくくなることはもちろん、クレヒスがないことでも審査に不利になる場合があります。

そのため、クレジットカードやカードローンなどの金融商品を一度も使ったことのない方(スーパーホワイト)は、クレヒス作りを意識して行うべきです。

スーパーホワイトの場合、信用情報が空欄になるため自己破産してから一定期間経過した方と区別が付きません。特に30歳以上のスーパーホワイトの方は、審査で不利になる傾向があります。

ここからは、良いクレヒスを作るためには以下のステップを踏むことをおすすめします。

  1. 審査の甘いカードを1枚発行する
  2. カードを数か月利用する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ステップ①審査の甘いカードを発行する

クレヒス作りのやり方として、まずはクレジットカードを用意することが必要です。そもそもクレジットカードを保有していなければ、利用や支払いができません。既存のカードがある場合、新たにカードを発行せずそのまま利用すると良いでしょう。

クレジットカードを1枚も持っていない場合、審査の甘いカードを発行してください。

審査の甘いクレジットカードを詳しく知りたい方は「【激甘】審査がゆるいクレジットカードランキング|通りやすいカードをより甘いものにする7つの簡単なコツ」を参考にしてください。

ステップ②1枚~2枚のカードを数か月利用する

クレジットカードが手に入ったあと、手元にある1~2枚のカードを数か月利用します。数か月利用する際は毎月利用することをこころがけてください。また毎月の請求を滞りなく支払うため、引き落とし口座への入金忘れなどを避けることも大切です。

毎月の利用・支払いを数か月利用することで、良いクレヒスが作れます。

【すぐに欲しい】審査に落ちたらこのクレジットカードがおすすめ

クレジットカードが必要な用事が迫っているなど、クレヒス作りの期間を待てない状況に置かれる方もいるでしょう。そこでクレヒス作りをする時間的余裕のない方に、おすすめのクレジットカードを1つ紹介します。

おすすめのクレジットカードは三井住友RevoStyleです。三井住友RevoStyleはリボ払い専用のカードとなります。毎月の支払い額は利用残高によって変動しますが、増額もできるため金銭的に余裕のある場合にはより多く返済することが可能です。

誰でも作れるクレジットカードを詳しく知りたい方は「内部リンク:誰でも作れるクレジットカード(絶対作れる)」を参考にしてください。